2.2「Default」オプションでのインストール

 「Default」オプションでのインストールは非常にシンプルで、わずかな手順だけでインストール作業を完了させることができます。

■パーティションの設定

 パーティションの設定を行って、ハードディスクにLinux用の論理的な領域を作成します。Linux用の領域はシステムの目的に応じて複数作成することができますが、(Mac OSに割り当てたパーティションに加えて)最低3つの領域が必要になります。

ご注意:

1) インストーラの不備により、同一のインストール作業の中でパーティションの追加、削除を行い、さらにパーティションの追加を行うと、フォーマットの最中にインストーラがハングアップします。事前に作成するパーティションの設計を行ったうえで、(必要ならば)既存のパーティションの削除、新しいパーティションの追加という手順を1回で行ってください。

2) YDLのインストーラは、同一のインストール作業の中で作成されたパーティションにのみLinuxがインストールできるように設計されています。インストール前から存在する既存のLinuxパーティションへのインストールは失敗します。

3) Linux用に用意したパーティションがハードディスクの先頭ではなく、Mac OSのパーティションよりも後ろにある場合は、このガイドの手順とは異なり、ブートローダを配置する領域はパーティション設定の一番最後に作成してください。先に swapパーティションとルートパーティションを作成しておかないと、インストーラの仕様によりブートローダのインストールに失敗してしまいます。

1. Linuxをインストールするハードディスクを選択してください。ハードディスクが1台しかなければ画面にはそのハードディスクだけが表示されます。

2. 「Edit」ボタンを押してください。

3. カーソルキーかマウスを使って、リストの一番下まで画面をスクロールさせます。すでに Mac OSがインストール済みならそのパーティションが「hfs」であることを示す1つ以上の項目が見つかるはずです。この時点でのパーティション構成は以下のように表示されます。

 Linux用のパーティションを作成するのはここで「free」と表示されている、未使用の領域としてドライブ設定で予約したスペースです。この領域をLinuxのパーティションとして割り当てていきます。

4. 「Add」ボタンを押してください。まず最初にインストーラがブートローダを配置する領域を確保します。(10MB程度)

5. 「OK」ボタンを押します。さらにこのパーティションをどのフォーマットにするかを指定します。

6. フォーマットは「Boot Loader」を指定してください。

7. 「Add」ボタンを押してください。次に作成するのは swap パーティションです。swap(仮想メモリ)とは、実メモリ上に必要のないデータを Linuxが一時的に格納する領域のことです。Linuxシステムは非常に効率的に swapを利用しますので、swap パーティションの設定はシステムにとって大きな意味を持ちます。少なくとも64MB以上、最大で256MB程度を確保してください。ほとんどのシステムでは128MBが最適な値です。

8. 「OK」ボタンを押します。さらにこのパーティションをどのフォーマットにするかを指定します。

9. フォーマットは「Linux swap」を指定してください。

10.「Add」ボタンを押してください。つぎにルートパーティションを作成します。ルートパーティションはオペレーティングシステムそのものや様々なアプリケーションが配置されるシステムの大部分を占める領域です。「Max」を指定して、残りの全ての領域がルートパーティションとして割り当てられるようにしてください。

11. 「OK」ボタンを押します。さらにこのパーティションをどのフォーマットにするかを指定します。

12. フォーマットは「Linux」を指定してください。ここまででパーティション構成は以下のように変更されているはずです。

13. お使いのマシンが OldWorldで、Linuxの起動に BootXを使用する場合は、ここでルートパーティションのパーティション番号を控えておいてください。

14. 「Save」ボタンを押します。インストーラはパーティションのフォーマットを行い、適切なマウントポイントが自動的に設定されます。

■パッケージの選択

 YDLのインストーラは用途に応じてカテゴライズしたパッケージグループをあらかじめ用意しています。

ベースインストール(Xなし):

 ディスクを可能な限り消費したくないLinuxエキスパート向けのパッケージグループです。このパッケージグループを選択する明確な理由がない限りこれは選択しないでください。

ホーム/オフィス(推奨):

 Linux初心者の方も含めて最もおすすめのパッケージグループです。著作/出版、ダイアルアップワークステーション、ゲーム、GNOME、KDE、Mac-on-Linux、Netatalk、各種ユーティリティ、X Windowシステムなど、デスクトップ用途向けの豊富なアプリケーションがインストールされます。

開発者向けワークステーション:

 DOS/Windows相互運用、開発環境、ダイアルアップワークステーション、Emacs、画像操作、カーネル開発、メール/WWW/Newsツール、Mac-on-Linux、マルチメディアサポート、NetaTalk、ネットワークワークステーション、各種ユーティリティ、GNOME、KDE、著作/出版、X 開発環境、X WIndowシステム

インターネット/イントラネットサーバ(Xなし):

 ダイアルアップワークステーション、匿名FTPサーバ、DNSネームサーバ、メール/WWW/Newsツール、IPX/Netware(tm)相互運用、Netatalk、ネットワークワークステーション、ネットワークサーバ、Newsサーバ、各種ユーティリティ、Webサーバ、NFSサーバ、プリンタサポート、SMB(Sambaサーバ)、SQLサーバ

HPCノード(Xなし):

 HPCノード(ハイパフォーマンスコンピューティング)やパラレルクラスタノードを構築するのに適したツールやアプリケーションがインストールされます。Yellow Dog Linuxと Black Labを連携させて使用するように設計されています。

全て:

 このオプションを選択する場合は、ルートパーティションに最低2GBの空き容量が必要です。ほかにもパーティションを追加している場合は、余裕のあるルートパーティションと2GB以上の /usr/ パーティションを確保してください。

 さて、ここで一旦一息つけます。選択されたパッケージのインストールが完了するまでしばらく時間がかかります。

■ネットワークの設定

 ネットワークに接続しないのであればこの項目はスキップしてください。ネットワークへの接続を行う場合は、ネットワーク管理者の方にこのオプションについて相談する必要があるかもしれません。ここでDHCPを選択すると、インストーラはDHCPサーバからアドレスを自動的に取得するための情報を探しにいきます。

■タイムゾーンの設定

適切なタイムゾーンを選択してください。

■アカウントの作成

root パスワード:

 root パスワードの設定は、YDLのシステムにおいて、インストール作業の中でも最も重要なステップです。8文字以上の英数字で、辞書にはのっていないようなパスワードを設定してください。また、root で直接ログインするのではなく、一時的に root権限を取得するための suコマンドを使うようにするべきです。

ユーザの追加:

ここでは最低1つのユーザアカウントを作成してください。複数のアカウントを登録することも出来ますが、ユーザアカウントの追加、削除、変更はインストール後にも行えます。

■X11の設定

ご注意:

 インストール時のパッケージグループを、ベースインストール、インターネット/イントラネットサーバ、HPCノードのいずれかで選択している場合は、X11の設定画面は現れません。

モニタの設定:

YDLのインストーラはビデオカードを自動的に検出して必要なコンポーネントをインストールします。モニタの設定画面では、「Simple」オプションからお使いのモニタに一番近いものを選択してください。iBookや iMacの場合は、リストの最初にあるそれぞれの項目を選んで頂くだけで簡単に設定出来ます。モニタの名前は、実際にモニタの前面や背面を探してみると「NEC E0-710」のようなかたちで記載されているのを見つけられるかもしれません。

 

 

解像度の設定:

モニタがサポートしている範囲で最も快適な解像度を選択してください。また、それ以外の設定は使わないようにしてください。例えば、iBookは800 x 600以上の解像度をサポートしていません。Xが起動したときに、モニタがサポートしていない解像度が設定されていると、X Windowシステムが使えなくなってしまいます。

色数の設定:

ここでは16ビットカラーでの設定をおすすめします。16ビット以上にすると表示速度が遅くなったり、8ビットでは満足な結果が得られません。

グラフィカルログイン:

グラフィカルな画面でアカウントとパスワードを入力して、システムにログインできるモードです。このモードでは、前回ログインした時の状態を呼び出してくれるようにもなっています。おもにサーバ用途として使う場合の、アカウントとパスワードをコマンドライン(黒い背景に白文字の画面)で入力してログインするテキストモードでのログイン方法もあります。お使いのモニタがモニタリストから見つからなかったり、モニタがうまく動くか分からない場合もテキストモードでのログイン方法は安全な手段です。

■ブートローダのインストール

OldWorldマシン:

 ブートローダとして「Quik」をインストールするかどうかきかれるかもしれません。システムによっては「Quik」を使って、Mac OSと YDLを直接起動させることができますが、上級者以外の方は「Quik」はインストールしないことを強くおすすめします。Linuxの起動には「BootX」をご使用ください。

NewWorldマシン:

yaboot(ブートローダ)を配置するパーティションとyabootのメニューに「Mac OS」や「Mac OS X」を登録するかどうかを選択します。ほとんどの場合、ブートローダをインストールするのは HFSで「Boot Loader」として作成した10MBのパーティションです。

お疲れさまでした。以上でインストールは完了です。

 

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