信頼性の高いタフなSSDが必要な方に

最近では,SSDをはじめとした半導体メモリはスマートフォンやタブレット,ノートパソコンに標準的に搭載されるようになり,かなり一般的になりました。むしろパソコンやサーバに搭載する場合には,容量を必要とする場合を除いては速度重視でSSDを選択する方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

今回はそんなSSDの中でも一味変わった「タフ」なものをご紹介します。信頼性が問われる現場でのご利用に役立てれば幸いです。

そもそもSSDは信頼に足る記録媒体なのか?

SSDは書き込み回数の制限こそありますが,一般的にはハードディスクよりも壊れにくい記憶媒体だと言えます。その理由は以下の通りです。

  • 機械的構造がない
  • 発熱が少ない
  • 動作中の振動・衝撃に強い

SSDってなに?|アミュレット株式会社
https://www.amulet.co.jp/products/upgrade/WhatsSSD.html

そうは言ってもSSDには書き込み回数に制限があることは事実で,「ある日突然使えなくなってしまうのでは…」という心配もあるでしょう。しかし,Gigazineにこんな記事があります。

Intel・SamsungなどのSSDがどれぐらいの寿命なのか長期間の耐久テストで判明
http://gigazine.net/news/20140618-ssd-endurance-experiment/

この記事によれば,

最も早く書き換え寿命を迎えたIntel 335でさえ700TBという書き換えが可能であり、これは毎日10GBのデータ書き換えを行っても7万日つまり約190年もつという計算になるため、SSDの書き換え寿命を心配する必要はほとんどないと言えそうです。

ということでした。

ちなみに続編の記事では,SamsungとKingstonのSSDが合計2PBのデータ書き込みに耐えたという結果が出たそうです。2014年の記事ですので,さらなる技術の進歩を考えるとSSDはほとんどデータ書き換え寿命を心配する必要はなさそうです。

なぜ「タフ」なSSDが必要なのか?

さて,ここからが本題です。SSDがHDDよりも壊れにくいことがわかったのに,なぜ「タフ」さが必要なのでしょうか。ここで言うタフさとは故障間隔を意味する「MTBF」や耐久性を意味する「TBW」のほか,物理的な「タフ」さすなわち「耐衝撃性」「耐振動性」の両方を指します。

つまり,ハードウェア的にもソフトウェア的にも壊れにくいSSDがあれば,それはシステムの信頼性向上(故障しづらさ)に直結します。

「タフ」なSSDを使えば,産業用コンピュータ,検査・試験用機械,軍事関連品,メディカル系の製品,重要度の高いサーバー等の信頼性を高めることができるというわけです。

Cervoz社のIndustrial SSD

今回ご紹介する「タフ」なSSDは,台湾Cervoz社のSSDです。Cervoz社は2006年に創業した新手のメーカーで,PC市場への産業用メモリ供給を行っています。
http://www.cervoz.com/

高い品質の産業用メモリに強みを持ち,長期間に渡る安定した製品供給を行っています。

「タフ」なSSDはどんな用途に最適か?

一般的なSSDよりも品質が高いということは,誰でも気軽に買えるものではないかもしれません。しかし以下のような方にとっては役に立つ場面が多いです。

  • 工場などでコンピューターを使って動かすロボットや検査装置
  • コンピューターを使った医療機器
  • 24時間365日稼働し続けるヘビーユースなサーバー

このような厳密さが求められるシステムの場合,Cervoz社のSSDが役立ちます。

激しい温度変化にも耐えられるSSDもあります

SSDは一般的に0℃〜+70℃くらいの温度が動作保証温度となっていることが多いのですが,雪が降る寒冷地や日光により高温に達する屋外での設置を考えた場合,周辺環境の温度は決して無視できません。急激な温度変化や温度環境がSSDの動作に影響を与えるからです。そんな時に役立つのが広温度対応のSSDです。

広温度対応のSSDならば,-40℃〜+85℃までの幅広い温度下でも動作します。日本であれば北は北海道から南は沖縄までどこでも使えるレベルです。Cervoz社では広温度対応のSSDも製造しています。

信頼性の高いSSDをお探しの際はお気軽にご相談ください

アミュレットでは,2017年9月よりCervoz社のSSDの取扱いを開始しています。信頼性の高いSSDをお探しの際はどうぞお気軽にご相談下さい。

POWERSTEP 周辺機器 
セルボズ社SSDシリーズ
(製品紹介/見積依頼

 

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