20世紀が暮れようとしていますね。2001年宇宙の旅ではHALが乗ってなくちゃいけないんですけれど、どこかにいるのかな、HAL。先日報道された宇宙ステーションの中は、無重力だったから映画みたいにはカツカツとは歩いてなかったですね。21世紀になると鉄腕アトムの時代がやってくると思ったものだったですけれど、すぐにはそうはならなさそうですね。聞くところによるとすごくリアルな肌合いの鉄腕アトムの実物大の人形は既に作られているという話ですね。あとは動力と知力でしょうね。でも、小さく作らないと、子供くらいの頭には入り切れませんね。
さて、組み込み方面のLinuxが活発に動いていることは業界にいると良く聞こえてきます。先日発売されたSoftware Design誌別冊の「すみからすみまでLinux」でも取り上げられていたuClinux開発キットであるところのuCsimmが12月2日から発売されています。この雑誌記事はタイムリーだったですね。裏ではなにか仕掛けたんでしょうか、Lineoさん。まあ、いいです、これかわいいから。
DragonBallを使っていると言えばPalmを思い浮かべるんですが、これってCPUでのメモリ保護ないんじゃないんでしょうか。まともに動くんかいなと思って動かすと、動くんだなこれが。今手元にある新リトル英和時点よりも小さいセットで動いているのは笑えます。すぐ隣にある子羊よりも小さいじゃん、これ。なんか、ハッキングしてもいいかなあという心をそそられる大きさです。
「すみからすみまでLinux」では「ハンダ付け経験のある方であれば10分程度の作業で組み立てが完成します」とのことだったですが、このuCLinux、ハンダ付けは終わってました。つまり、10秒程度で組み立てが終わりました。時代は進んでるんですね。
さっそくブートしてみたくなりましたが、果たしてブートするんでしょうか。持ってきた営業担当のsingo君によれば「動きますよ」とのこと。マニュアル(英語)では、親切にも9600, 8N1でつなぐのだということは書いてくれている。当然、私は昔からシリアルはkermitでつなぎます。kermitって未だにバージョンアップしているんですよ。手にしみついた道具でないとね。xmodemも使える(はず…)。
つなぐとですね、おお、メッセージが表示されます。やっぱり、善玉ハッカーを目指す私としては、こういうところですぐに感動します。動くじゃん。この感動が味わえない人は、やはりハッカーに向いてないんじゃないですかね。
でも、このuCbootstrap v1.3。…B$プロンプト。で、lsってやっても出ないじゃないですか。意味わかりませんねえっすよ、社長。「あ、ちゃんと動いてる。Win98でやろうとしたらそこまででなかったんだよ。」って、そりゃあターミナルソフトが変なんじゃないんですか。ああ、Win98ってば、またターミナルソフト変えてるのね。
あ、これは単なるブートローダでしたか。そうですか。goってbootするんですね。ややや。発音記号が出てますね。uClinux /ju:si:`linuks/ ゆーすぃーりぬくすってことですかね。でも店ではユーシーリナックスって呼んでますよ、もう。僕はゆーすぃーりぬくすでしたけどね。login: って言われても、パスワードわかんないじゃないですか。忙しいんですよ俺。って、気晴らしのつもりで空いてる時間にやったんですけれどね。すみからすみまでマニュアルを読めば書いてあります。
ls、って、どうしてこうlsって打つ癖がついているんでしょうか。すると、なんとホームディレクトリにconsoleだのcua0だのttyp1だのがでてくるじゃないですか。俺、/devをホームディレクトリにしているのって初めて見ました。
ls /ってやると、おお、httpdがある。動くんかいな。でも、IPアドレスわからないじゃん。マニュアルマニュアル…。って、書いてねえじゃねえか。しかもifconfigコマンドないじゃん。ifattachってそれっぽいけど表示しないし。でも見つけたもんね。/etc/rcファイルに書かれています。念のために「すみからすみまでLinux」にはしっかり書いてありました。先に手が動くんですよ。
さあて、ウェブ。まあ、リバースケーブルとかそういうのはすぐに手元にあるんですよね。つないだら、おお!美しいウェブページが!店頭に飾りたいですね、社長。これをクリックすると…、おお!更に詳しい解説が!すごい、これはこんな小さなマシンにここまでたくさんのコンテンツが…と思ったらもうURLが違ってますね。良く戻ってみてみると最初の1ページだけが内蔵されているページでした。でも、GIF画像もちゃんとアニメーションになっているし、驚かされますね。telnetもバッチリ。
これでdfするとTotal bytes: 442368って、442キロバイトってこと?しかもあのGIFアニメーション画像だけで23KBも取っててこれ?確かにすごい…。まあでもコマンドラインでバックスペース効かないし、lsに-Rも-gもないですけれどね。でもすごいです。
Linuxがこれくらい小さくても動くのだったら、アトムの頭にも入りそうですよね。子羊でも入りそうですけれど。どうせだったら、この基盤、寝かせてセットできるようにしておくと、もっと、らしかったかも知れませんけどね。21世紀の子供たちはLinux組み込みのラジコンカーで走っているところの映像を無線で飛ばしてカーレースゲームをやるんでしょうか。そんなことも、この大きさ、軽さだったらできますよね。TimeSys Linux/RTとのリアルタイム性能の比較をしながら、21世紀を迎えることにします。
*このコラムは2000年12月15日発行のAmulet News Letterに掲載されたものです。Amulet News Letterの購読は以下のURLからお申し込み頂けます。
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