皆さん、カードメディアを使用していて急に読み書き出来なくなったという経験はありませんか?

そんな経験をされた方に、特に使って頂きたい商品ということで、今回まもなく発売開始予定の「Wise CFカード Duo」をご紹介したいと思います。

「Wise CFカード Duo」は、RAID機能を搭載したCFカードです。
機能の切り替えは、製品本体に付いているレバーでピンなどでスライドさせることで簡単に変えることができます。

写真だと分かりづらいですが、赤い枠の部分がレバーの箇所になります。
レバーが左の時は、スタンダードモード
レバーが右の時は、ミラーリングモード

スタンダードモードに設定した場合、通常のCFカードと同様にCFカード内の記録領域を分けずに大きい容量で使用することができます。

ミラーリングモードに設定した場合、CFカード内の記録領域を2つ分けて、それぞれの記録領域に対して同一の内容を記録します。
この機能により、片方の記録領域で書き込みエラーが発生しても、もう片方の記録領域にも同じ内容が書き込まれているため、パソコンなどでデータのアクセスを行うことができます。
このため、通常のCFカードと比べてカード単体でのエラー発生確率が大幅に減ります。
なお、ミラーリングモード時は、記録領域を2つに分けるため、使用できるカード容量が半分になります。

さっそくミラーリングモードでの参考記録として、いくつかテストをしてみました。
まずは、ベンチマークをとってみました。
使用ソフトは、CristalDiskMarkです。

速度としては、少し遅いかもしれませんがミラーリングで動作していることを考えると、許容できる範囲ではないでしょうか。

次に、デジタル一眼レフカメラ Canon 5D markIIIにて連写での撮影を試してみました。
その結果、記録画質をRAW(5760×3840)+L(5760×3840)に設定して連写した場合、約7枚ほど連写することができました。
早い速度のCFカードを使用した場合より、若干撮影枚数が少ないですが、ミラーリングで記録されていることを考えると個人的には十分な枚数ではないかなと思います。
ちなみに、RAW(5760×3840)のみの場合は、約14枚ほど連写で撮影ができました。

最後に、弊社で販売しているポータブルビデオレコーダー「CitiDISK CFR」での撮影を試してみました。
その結果、ミラーリングモードではDVCPRO HDでの撮影を行うことができませんでしたが、DVCPRO 50やHDVでは容量がなくなるまでの長時間撮影を行うことができました。
このため、HDVで撮影されている方であれば、カメラ内のメディアと併用して撮影を行うことで、より確実な撮影環境を構築することができるのではないでしょうか。
なお、スタンダードモードであれば、DVCPRO HDでも撮影することができました。

今回「Wise CFカード Duo」でいくつかテストしてみた結果、速度に関してはそこまで早いカードではなかったのですが、貴重なデータをしっかりと記録していくという点では、重宝しそうなCFカードだと感じました。
使い方としては容量が必要な時やそれほど大事なデータではない場合にはスタンダードモードで使用し、書き込みエラーが発生すると困る場面や大事なデータを取り扱う場合にはミラーリングモードという感じで使い分けて使用するのがよろしいのではないかなと思います。

まもなく発売予定の「Wise CFカード Duo」を、どうぞよろしくお願い致します。