ここ最近、お電話で「FireRACKシリーズは、8TBのハードディスクに対応していますか?」というお問い合わせが増えてきました。

こうしたお問い合わせに応えるべく、ようやく3.5インチの8TBハードディスクを調達することが出来ましたので、今回のブログでは弊社で販売をしております3.5インチ用ハードディスクケース「FireRACKシリーズ」での認識や速度計測の結果についてお伝えしたいと思います。

まずは、今回のブログで使用する8TBのハードディスクを紹介したいと思います。
今回使用するハードディスクは、「HGST HUH728080ALE600 7200rpm 8TB」です。

ここで、FireRACKシリーズで使用する8TBのハードディスクについて、注意点が1つあります。
同じ8TBのハードディスクである「Seagate ST8000AS0002 5900rpm 8TB」につきましては、ハードディスクの横にあるネジ穴(中央部分)がないため、FireRACK専用アタッチメントのハンドルを正しく取り付けることが出来ません。
ネジ穴の詳しい部分は、下記の画像をご覧下さい。

Seagate_HGST

このため、「Seagate ST8000AS0002 5900rpm 8TB」につきましては、FireRACKシリーズではお使いにならないようお願い致します。
万が一、ご使用された場合、ハードディスクをケースに納める際、グラグラと動いてしまい、ハードディスクのコネクタやケースの内蔵基板などの破損に繋がる可能性がございます。

さて、話を戻しまして、早速FireRACKシリーズに上記HGSTの8TBを取り付けた場合、きちんと認識できるかどうか試してみたいと思います。

まずは、FireRACK Tripleです。
FireRACKTriple

FireRACK Tripleは、1Bayタイプのケースのため、RAIDを構築するためのRAID MASTERがないので、Macのディスクユーティリティでの認識確認となります。

FireRACK_Triple
特に問題なく認識しました。
続いて、FireRACK RAID 2Bayです。
FireRACKRAID2Bay

RAID Masterでは、以下のとおり認識されます。

JBOD(RAIDなし)
FireRACK2Bay_JBOD
RAID 0
FireRACK2Bay_RAID0
RAID 1
FireRACK2Bay_RAID1
SPAN
FireRACK2Bay_SPAN

こちらも特に認識に問題は無く、RAIDも正常に設定することが出来ました。
最後に、FireRACK RAID 4Bay USB3.0とFireRACK RAID 4bayです。
FireRACK4BayUSB30

RAID MASTERでは、以下のとおり認識されます。

JBOD(RAIDなし)
FireRACK4bay_JBOD
RAID 0
FirerRACK4Bay_RAID0
RAID 1(写真では、RAID 1 を2つ作成しています)
FireRACK4Bay_RAID1
RAID 1+0
FireRACK4Bay_RAID1+0
RAID 5
FireRACK4Bay_RAID5
CLONE
FireRACK4Bay_CLONE
SPAN
FireRACK4Bay_SPAN

FireRACK RAID 4Bay/FireRACK RAID 4Bay USB3.0もFireRACK 2Bayと同様に、正常に8TB HDDが認識が出来、RAIDも設定することができました。

HDDの認識テストが一通り終わりましたので、FireRACK RAID 4Bay USB3.0でベンチマークも取ってみました。
ベンチマーク環境は以下のとおりです。

自作パソコン
CPU:Intel Core i7-3770K
メモリ:16GB
マザーボード:DZ77RE-75KOS:Windows 8.1 Pro 64Bit
ベンチマークソフト:CrystalDiskMark 3.0.4 x64

RAID MASTERの表示と同じく、各RAIDでのベンチマーク結果も載せますので、どうぞご覧下さい。

JBOD(RAIDなし)
FireRACK4Bay_JBOD
RAID 0
FireRACK4Bay_RAID0
RAID 1
FireRACK4Bay_RAID1
RAID1+0
FireRACK4Bay_RAID1+0
RAID 5
FireRACK4Bay_RAID5
CLONE
FireRACK4Bay_CLONE
SPAN
FireRACK4Bay_SPAN

さて、以上がベンチマーク結果となりますがどのような感想をお持ちになりましたでしょうか。
なお、RAID 0の速度の伸びが悪いのは、FireRACKシリーズに使用されているRAIDチップの性能があまり高くないためです。
しかし、RAID 1やCLONEでの速度を見る限り、そこまで極端な速度低下が見られないので、バックアップ用途では十分に使用できるのではないでしょうか。

8TBのハードディスクは、市場価格がまだまだ高い状態ですが、やはり大容量というのは非常に魅力的です。
映像や音楽、画像等のデータはもちろんのこと、アプリケーションを大量にインストールしても使いきるのはなかなか難しいと思いますが、収集好きの筆者としてはいつか自分でも購入して使ってみたい容量です。
筆者と同じくデータをどんどん溜め込むのが大好きな方は、是非8TBのハードディスクも検討してみてはいかがでしょうか。

なお、弊社では後日さらに検証を行い、準備が整い次第、FireRACKシリーズの8TBセットを販売する予定です。
発売の準備が整うまで、もうしばらくお待ち下さい。

また、今回のブログで使用しましたFireRACKシリーズは下記のリンク先からご購入頂けます。
なお、FireRACK RAID 2Bayのみ新品製品の販売は終了致しました。
このため、FireRACK RAID 2Bayのリンクにつきましては、アウトレット品となりますので、ご了承頂きますようお願い致します。

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