2018年の10月に発表された、新しいMac mini (2018)。これが、弊社の取り扱い製品であるラックマウントケース「1URack2Mini」(ワンユーラックツーミニ)で使えますか?というご質問をときどきいただきます。

今回、このMac miniが社内に導入されたので、1URack2Miniへ実際に取り付けて各機能の互換性などについて調べてみました!

まずは1URack2Miniについてのおさらいから。この製品は、最大2台までのMac miniを搭載して、ネットワークサーバーなどの管理・保管に使われる19インチラックに取り付けるためのケースです。(実際にラックマウントを行う手順は過去にこちらの記事でご紹介しています。)2015年に発売された製品なので、Mac mini (2018)の取り付けは想定されておらず、対応機種にも含まれていません。

カタログスペックでMac mini (2018)と、1URack2Miniの対応機種であるMac mini (Mid 2010)を比べてみると、本体は同サイズ(3.6cm x 19.7cm x 19.7cm)であることが分かります。とりあえず、1URack2Miniへ「収納するだけ」なら問題はなさそうです。

あとはMac miniの新旧モデルで微妙に異なる各ポートの位置がどう影響するか確認してみたいと思います。新旧Mac miniの背面ポートの違い。上がMac mini (2018)、下がMac mini (Mid 2010)です。

ということで、実際に1URack2MiniへMac mini (2018)を取り付けてみました!1URack2Miniの売りのひとつである、USB 3.0/HDMI/イーサネットの外部入出力用ポートに繋がるケーブルは、若干の調整は必要ですがMac mini (2018)の各ポートへ接続できています。これ以外のインターフェースは1URack2Mini背面中央の開口部へケーブルを通すことで対応できそうです。

検証前に心配された、1URack2Mini前面の電源スイッチですが、これも動作可能でした。ただし、Mac mini (2018)本体の電源ボタンは過去の機種より若干内側に寄っているので、1URack2Miniの電源スイッチをしっかりと押し込まないと反応しないようです。

そして最後に、Mac mini前面のスリープインジケータランプ (SIL)の状態 を1URack2Miniの前面に透過表示するための、「LEDステータスインジケーター」ですが…これは残念ながら、Mac mini (2018)と旧機種ではSILの位置がまったく異なるため、使用できません!ここまで1URack2Miniの各機能が最新機種でも使えていただけに、かなり惜しい部分です…。

ということで、結論としては「1URack2MiniにMac mini (2018)を搭載して動作させることはできるが、前面のLEDステータスインジケーターは機能しません」ということになってしまいました。これはリベンジを考えないといけないかもしれませんね(?)。