以前より弊社で扱っているタワー型デスクトップPC「POWERSTEP Tower」ですが、この度2025年最新版をリリースしました!最新版のPOWERSTEP TowerではIntel Core iシリーズの後続ブランドであるIntel Core UltraシリーズのCPUを搭載することができます!
CPUが変わることによって性能はどれくらい変化するのでしょうか?今回も複数の環境で多角的にベンチマークを測定してみました!
ベンチマークに使ったPOWERSTEP Towerのスペック
- CPU
Intel Core Ultra 5 245K - メモリ
DDR5-5600 32 GB - ストレージ
Solidigm P41 Plus - マザーボード
ASRock Z890 Pro RS WiFi
使用したベンチマークソフト
Windows
- Cinebench 2024
CPUまたはGPUのレンダリング性能測定 - CrystalDiskMark
ストレージの読み書き速度測定 - iPerf3
ネットワーク速度測定
Linux
- SysBench
CPU性能測定 - Mysqlslap
データベース性能測定
Cinebench 2024
Cinebench 2024はCPUのベンチマークソフトとして有名なCinebenchの最新バージョンです。CPUのマルチコア、シングルコアでのレンダリング性能測定に加え、最新バージョンではGPUのレンダリング性能も測定できるようになりました。
まずはCPUのマルチコア性能から見ていきましょう!

マルチコアのスコアは「1442」でした!前回のモデルではCore i 7 13700Fで「1057」だったのでかなり性能が上がっていることがわかります!
次はシングルコア性能も見てみましょう!

シングルコアのスコアは「133」でした。前回モデルでは「121」だったので大きな差は無いように見えますが、Core Ultra 5はCore iシリーズで言うCore i 5なので、それでCore i 7に勝っているのはかなり性能が良いと言えるのではないでしょうか。
CrystalDiskMark
CrystalDiskMarkはストレージの読み書き速度を測定する定番のベンチマークソフトで過去の記事でも度々紹介しています。
シーケンシャルリードは4136.8 MB/s、シーケンシャルライトは2851.04 MB/sという結果でした。メーカー公称値と比較しても遜色ない数値となっており、今回搭載したストレージの性能を十分発揮できていると言えます!
iPerf3
iPerf3はネットワークの通信速度を測定するベンチマークソフトです。マザーボードに採用している「Z890 Pro RS WiFi」は2.5 GbEのLANポートを搭載していますが実際にどれくらいの速度が出るのか測定してみました。

測定の結果2.37 Gbits/secの速度が出ていることがわかりました。ほぼ理論値の速度が出ています!最近は2.5 GbE LANに対応している製品も多いので、合わせて使用することで快適なネットワーク環境を構築できます!
SysBench
ここからはLinuxでのベンチマークとなります。
SysBenchはLinux上で動作するベンチマークソフトでCPUやメモリ、ストレージの読み書き速度などの性能測定ができるソフトウェアです。
今回はUbuntu上のSysBenchでCPU性能を測定してみました。

測定の結果、total number of eventsは「42398」という結果になりました。前回モデルでは「45015」だったので数値的には下がってしまいました。Core Ultraという新しいシリーズなので、もしかするとLinuxではまだ上手く性能を発揮できないのかもしれません。
Mysqlslap
Mysqlslapはデータベース管理システムの一つであるMysqlが公式にサポートしているプログラムで、Mysqlの負荷をエミュレートすることができます。こちらを使ってデータベースの処理性能を測定していきます。

測定の結果、平均0.028秒、最小0.023秒、最大0.054秒という結果になりました。こちらも前モデルの結果と比べると時間が伸びています。Linuxでの利用を想定している場合はCore UltraシリーズよりもCore iシリーズのCPUを搭載したPCの方が良いのかもしれません。
まとめ
今回は2025年最新版のPOWERSTEP Towerを使って様々な角度から性能を検証してみました!その結果、Linuxの単体性能では思うように結果は出せませんでしたが、Windows 11ではかなり性能が向上していることがわかりました!
今回検証に使用したPCではCPUに「Intel Core Ultra 5 245K」を搭載していましたが、BTOでは更に上位のCore Ultra 7やCore Ultra 9に変更することもできます!より高い性能が欲しいという方はぜひこちらもご検討ください!
BTOではCPU以外にもメモリやストレージなど各種パーツをカスタマイズすることでお客様にぴったりな製品をご提供できます。詳しくはPOWERSTEP Tower製品ページやBTOページを御覧ください!