OWCブランド の新製品として、USB4 80Gb/s対応M.2 NVMe SSD用ポータブル外付けケース「OWC Express 1M2 80G」が2026年1月9日に発売となります。

OWC Express 1M2 80Gの概要

OWC Express 1M2 80G(以下、「本製品」と表記します)は、本体サイズが幅72mm x 奥行133mm x 高さ24mm/重さ289g(SSD除く)と持ち運びに困らないコンパクトさと装着したM.2 NVMe SSDが高熱になるのを大きなヒートシンクで抑えて速度低下を防ぎ、M.2 NVMe SSDが持つ高速データ転送性能を引き出すUSB4 80Gb/s対応の外付け ポータブルストレージケースです。

この「USB4 80Gb/s」という表記はOWC独自のものですが、一般的に「USB 80Gbps」や「USB4 Version 2.0」などと表記される規格と同じものです。

まずは製品の外観を見て行きましょう。
本体の前面にはSSDのアクセス状況を表すLED(写真左側の黒いスリット状の部分)が配置されています。

背面にはUSB4 80Gb/s ポートと前面にあるLEDのLED輝度切り替えボタンが配置されています。付属品として本製品にはPCなどに接続するための80Gb/s対応USB4 ケーブルとSSDを取り付けるための工具としてプラスドライバーが付いています。

前面にあるLEDの輝度は変更可能で背面の切り替えボタンをクリップの先などで押すことで、押すたびに明るい→暗い→消灯→明るいを繰り返し、好みの輝度を設定できます。ただし輝度変更は本製品をPCに接続した状態でないと変更できません。

また、PCから本製品を取り外してもLEDの輝度設定は維持されています。したがって消灯設定のまま、本製品をPCから取り外し再度PCに接続した場合、LEDは消灯のままの状態ですので、“故障”と間違えないように注意してください。

次に本製品の動作環境についてご説明いたします。

本製品は Thunderbolt4/5およびUSB4搭載のWindows11以降のWindowsPCパソコン、もしくはThunderbolt3/4/5およびUSB4搭載のmacOS14.4以降Mac。Thunderbolt / USB4 ポート搭載のiPad Proでご利用いただけます。Thunderbolt3ポート搭載のパソコン(Macは除く)ではご利用いただけませんのでご注意ください。

OWC Express 1M2 80Gのいいところ

本製品の最大の特長は、外付けポータブルストレージとして6000MB/s超の高速転送を実現していること。しかも前述したすぐれたヒートシンクによる放熱システムにより冷却ファンが不要ですから、静音下で超高速データ転送パフォーマンスが得られることです。

さらにバスパワー動作なので、パソコン/タブレットとの接続はUSBケーブル1本で可能です。

また、Macでは起動ディスクにすることもできますので、高速転送とあいまってMac本体からの起動とほとんど変わらないレスポンスでプレリリースバージョンを試すといったことも可能です。

気になるベンチマーク結果をチェック!

今回はThunderbolt 5対応のApple M4 Pro搭載MacBook Pro(14インチ, 11月  2024)(以下、「M4 Mac」と表記します)とThunderbolt 5対応のWindows11 パソコン MSI Vector 16 HX AI A2XWHG(以下、「msi Vector 16 HX」と表記します)でそれぞれベンチマーク計測を実施してみました。

計測に使ったSSDはWestern DigitalのWD_BLACK SN850X NVMe WDS100T2X0Eです。

計測結果は以下のとおり。上がM4 Mac下がmsi Vector 16HX です。

両方ともシーケンシャルデータの読み込み(Read)では6000MB/sを大幅に超えています。ちなみにM4 Mac 本体のSSDのベンチマーク計測結果はRead:6873MB/s、Write:4143MB/s。msi Vector 16 HX本体では、Read:6350MB/s、Write:5264MB/sでしたので、外付けのSSDが本体内蔵のSSDとほとんど変わらない性能を発揮していることがわかりました。すごいことですね。

OWC Express 1M2 80G とOWC Express 1M2の違い(外観、動作環境、搭載可能なNVMe SSDなど)

既存のOWCブランド M.2 SSDケースの従来機種としてUSB4対応「OWC Express 1M2」があります。本製品とサイズや仕様の比較のためにOWC Express 1M2と本製品を並べてみました。

写真の左側がOWC Express 1M2、右が本製品です。

外観からは一見同じ筐体のように見えます。本製品もOWC Express 1M2も共にヒートシンクによって放熱効率を高めSSDの性能をポータブルストレージとして限界まで引き出せる構造になっていますね。しかし、よく見ると本製品の方が幅も奥行きも高さもミリ単位で大きく、フィンの数が19枚から18枚となっている分、フィンの間隔が僅少ながら広がって空気がより通りやすくなっています。転送速度が40Gb/s から 80Gb/sへと、より高速になると発熱量も多くなりますから、その対策として万全を期しているのですね。これによって、本製品は実測値最大6000MB/s超という驚異的とも言える高速データ転送パフォーマンスを実現しています!

本製品へのM.2 NVMe SSDの取り付け方法はOWC Express 1M2とほぼ同じです。具体的な方法や取り付け時の注意点は、ブログ「ヒートシンク型ボディでSSDの発熱を抑えて実測値最大3000MB/s超!USB4対応M.2 NVMe SSD用 ポータブル外付けケース「OWC Express 1M2」は間もなく発売です!」を参考にしていただくとして、搭載するM.2 NVMe SSDの仕様にも違いがあります。

OWC Express 1M2と同様に本製品でもPCIe Gen3仕様のSSDで動作しますが、PCIe Gen3仕様のSSDでは本製品の性能が発揮できません。PCIe Gen4以上のSSDを強く推奨します。また、OWC Express 1M2では3つのサイズ(2230/2242/2280)のM.2 NVMe SSDに対応していましたが、本製品では2230サイズのM.2 NVMe SSDは取り付けられませんので、ご注意ください。

次に動作環境の違いをご説明いたします。

OWC Express 1M2はUSB4対応のパソコン以外でもUSB3.2環境でもご利用できましたが、本製品はUSB3.2以下の環境ではご利用いただけません。必ずThunderbolt4/5もしくはUSB4対応のWindowsパソコン、またはThunderbolt3/4/5もしくはUSB4対応のMacに接続してご利用ください。

インテル MacのThunderbolt 3ポートに接続した場合はOWC Express 1M2ではUSB 3.2 Gen 2接続されましたが、本製品の場合はThunerbolt3 接続として40Gb/s接続のストレージとしてご利用いただけます。

速度に妥協しない!ポータブルストレージケース

ここまでご覧いただいたとおり、本製品は高速なポータブルストレージをお求めの方におすすめできる製品です。
特に高速化しているMacやパソコン本体の内蔵SSDと比べて手持ちのストレージは遅すぎる!と感じている方に最適です。
スマホ並みコンパクトなボディに大容量のデータを詰め込んで持ち運べ、速度面でのストレスを感じることなくデータの保存・参照やバックアップなどに使える、そんなポータブルストレージケースです!

以上、USB4 80Gb/s対応ポータブルSSDケース新製品「OWC Express 1M2 80G」のご紹介でした!本製品は2026年1月9日発売予定です!

OWC Express 1M2 80G    ¥46,000(税込)

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OWC Express 1M2 80G 製品ページ