Touch Bar搭載のMacBook Proや2017年iMacなど、最新のMacには順次Thunderbolt 3が搭載されています。
AKiTiO Thunderboltシリーズで遂にThunderbolt 3に対応した新製品、AKiTiO Thunder3 Quad Miniが登場となりました!
今回のブログではこのAKiTiO Thunder3 Quad Miniをご紹介させて頂きます!
AKiTiO Thunder3 Quad Miniは2.5インチサイズのHDD/SSDを4台まで搭載できるストレージケースです。高速なThunderbolt接続を活かすため、ストレージとしてSSDを選択される方も多いようでThunderbolt 2接続のAKiTiO Thunder2 Quad Miniも大変人気の製品となっております。(Thunder2 Duo Pro、Thunder2 QuadでもSSDの搭載は可能です)
Thunderbolt 3は2ポート搭載されており、デイジーチェーン可能です。
また、USB-C機器を接続したり、Apple USB-C – USBアダプタのようなUSB-Cタイプを従来のUSB-Aに変換するようなアダプタを使用すればUSB機器を接続できることも確認しております。
Thunderbolt 3はこれまででも十分だった帯域がさらに広くなっており、理論値40 Gbpsまでのスピードに対応しています。
今回のAKiTiO Thunder3 Quad MiniではThunder2 Quad Miniには搭載されていなかったディスプレイポートが追加されております。
Thunderbolt 3端子で表示させることももちろん可能ですが、複数のThunderbolt機器をデイジーチェーンで接続したい場合、接続する機器がThunderboltポート1つの場合はデイジーチェーンがそれ以上できませんので、専用のディスプレイポートがあるというのはなかなか嬉しい機能です。
特にTouch Bar搭載のMacBook Proはディスプレイの端子が廃止されました。
エントリーモデル13インチはThunderbolt 3が2ポート、それ以上のモデルでも4ポートとなっており、充電ケーブルだけで1ポート使用してしまいますので、USB変換やデイジーチェーンでその他Thunderbolt機器、ディスプレイと様々な機器を接続できるのはドックに近い機能を持っている、とも言えるかもしれません!
ストレージを取り付けてみる
取り付け可能なディスクは2.5インチサイズのハードディスク及びSSDとなります。
厚みに関しましては12.5mm厚のハードディスクも取り付け可能です。
ディスクそれぞれにガイドを取り付けます。
AKiTiO Thunder3 Quad Miniの内部はこのガイドに合わせてスライド式になっています。
ディスクをしっかりと奥まで差し込みます。
ストレージを初期化してみる
AKiTiO Thunder3 Quad MiniではmacOS 10.12.3以降、Windows 10が動作保証対象となっております。
AKiTiO Thunder3 Quad MiniではRAIDを組みたい場合ソフトウェアRAIDでRAIDを組む必要があります。Windows 10に関しては今までと変わらない初期化方法ですが、macOS 10.12ではディスクユーティリティにRAIDアシスタントという機能が追加されましたので簡単にご紹介させて頂きます。
正しくストレージを搭載し、Macに接続したらアプリケーションフォルダからディスクユーティリティを立ち上げます。ファイルメニューにRAIDアシスタントがあります。
RAIDの種類を選択します。
RAIDに含めるディスクを選択します。AKiTiO Thunder3 Quad Miniに搭載したディスクのみ選択して下さい。
あとはディスクに名前を設定して、右下の次へで完成です。
Mac OS X 10.11ではターミナルを使用して、コマンドを打ち込んでいく必要があり、設定の敷居が高かったですが、現行のmacOS 10.12ではこのRAIIDアシスタントでかんたんにソフトウェアRAIDが設定できるようになりました!
ベンチマークをとってみた
テスト環境は以下となります。
MacBook Pro 13インチモデル(Late 2016)
OS:macOS Sierra 10.12.5
CPU:Core i5 2.9GHz
メモリ:8GB
使用SSD
SAMSUNG V-NAND SSD 850 EVO 4台
ベンチマークソフト
AJA System TEST Lite 12.4.3
このような結果となりました。流石にThunderbolt 3、SSDが4台のRAID 0だけありREADが1484MB/s、WRITEが1327MB/sという高いスピードとなっております。
続いてWindows 10でのベンチマークです。
OS:Windows 10 Home
マザーボード:GIGABYTE GA-Z170X-UD5 TH
CPU:Intel Core i5-6400 2.70GHz
メモリ:16GB
Windows 10の場合、Macよりさらにスピードが出ており、Readが1647MB/s、Whiteが1475MB/sとなっております。
4K動画編集など、ディスクに高いスペックが必要な方には恩恵の高いスピードなのではないでしょうか!?
昨今、250GB〜500GBのSSDはだいぶ手の届きやすい価格となってきており、SSDを4台使用してのRAID構成も身近になりつつあります。
高負荷の処理を行う場合頭脳のCPUのスピードも大切ですが、足回りのストレージのスペックアップも重要事項です!4k動画編集や高音質音楽録音で「重いなぁ」と感じられる方はぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか!