先日販売を開始したAKiTiO Node Proは、ビデオキャプチャカードやProTools HDXなどプロ向けのPCIeカードをThunderbolt 3搭載のPCやMacに搭載できるということで大変ご好評を頂いております。
リリースした際のブログでも記載しておりましたが、AKiTiO Node Proは正式にグラフィックカードには対応しておりません。これは外付けGPU Boxの規定としてデイジーチェーンが可能な仕様となっているモデルはグラフィックカード対応と謳えないこととなっているためです。
AKiTiO Node ProはThunderbolt 3ポートが2つ搭載されており、デイジーチェーンできる仕様となっているためこれに当てはまります。
ただし「誰も動かないとは言ってない・・・」ということでAmuletにて実際のところどうなのか?検証を行ってみました。
macOSでも正式に外付けGPU BoxがサポートされたのでMacBook Pro、そしてVAIOのコンパクトなモバイルモデルであるS11で検証を行いました!
MacではNVIDIAは使えない、RADEONがオススメ!
ブログ執筆時である2018年7月現在ではNVIDIAのグラフィックボードはmacOS用のドライバーがリリースされておらず使用できません。
現時点ではRADEONのグラフィックカードがオススメです!
WinodwsではNVIDIAのGEFORCE 1080での動作を確認しております(あくまでAKiTiO公式の対応ではなくAmulet調べとなります)
AKiTiO Node Proを使ってグラフィックのベンチマークを取ってみた!
まずはMacBook Proを使用したmacOSでのテストです。
検証環境
MacBook Pro 13インチモデル(Late 2016)
OS:macOS:Sierra 10.13.5
CPU:Core i5 2.9GHz
メモリ:8GB
macOSではApp Storeでダウンロードできるベンチマークソフトは外付けGPU Boxに対応しているものが見当たらず、今回はHeaven Benchmarkというアプリケーションを使用しました。
設定はFullscreenでQualityを最大のUltraにしました。
まずはMacBook Pro内臓GPUでのテストです。
続いてRADEON RX480
そしてRADEON RX580のベンチマークです
内臓のGPUがスコア682なのに対し、RADEON RX480と580は倍近いスコアが出ており、1299と1331という結果となりました。
RX480と580のスコアの差が小さいですが、Heaven Benchmarkがそれほど高い負荷がかかるテストではなさそうで(FF14などに比べると人物が多かったり描写が複雑というわけではないため)これくらいのスコアが最高スコアなのかもしれません・・・
続いてWindowsでもテストを行いました。
検証環境
VAIO S11(VJS111D12N)
CPU Core i3-6100U(2.30GHz
メモリ 4GB/SSD 128GB
まずは『ファイナルファンタジー 14 紅蓮のリベレーター』から。
VAIO S11内臓のGPU
RADEON RX 480
RADEON RX 580
内臓GPUがスコア939で動作困難になっているのに対しRX480、580共に非常に快適という結果となりました。
FF14ではカードの性能に合わせRX 580の方が高いスコアとなっています。
つづいて『ドラゴンクエスト X』でもベンチマークを取ってみました。
VAIO S11 内臓GPU
RADEON RX 480
RADEON RX 580
DQXの場合はそれほど負荷が高くないようでVAIO S11の内臓GPUでも動作はしそうです。しかしAKiTiO Node ProでRADEONのGPUを使用した場合、4倍以上のスコアとなっており快適にプレイが楽しめそうです。
外部GPUはハイパワーでした
搭載するモデルにもよっても変わりますが総じて内臓のGPUに比べてかなり高いスコアが確認できました。
ノートパソコンでもBTOによりGPUをアップグレードできるモデルもありますが、高精細でパワーの必要なゲームや写真、動画の編集を行うと熱が大変高くなりファンが高回転で回ったり、冷やしきれない場合はPC自体がフリーズしてしまうこともしばしばです。
外付けにパワーを任せることにより複雑な処理もスマートに行うことが可能です。
AKiTiO Node Pro本体はその大きさのイメージに比べ大変軽量で持ち運びも現実的な範囲内のPCIe ボックスとなっております。
コンパクトなノートPCでPCIeカードを拡張したい場合は大変オススメの商品となっております!