アミュレットでは以前より、オフィス向けのサーバとしてPOWERSTEP Cube Serverを扱っています。Cube Serverはキューブ型のコンパクトな筐体に機能を集約したサーバですが、その分全体的な性能や拡張性は控えめでした。

そこで!この度アミュレットでは性能や拡張性を強化したキューブ型サーバ「POWERSTEP Cube Server EX」をリリースしました!
今回の記事ではCube Server EXが無印版から強化されたポイントを紹介していきます!

強化ポイント①:CPU

まずはCube Server無印のCPUを見てみましょう。

型番Intel Xeon D-2123IT
コア数4
スレッド数8
最大クロック3.0 GHz
TDP60 W

4コア8スレッドは数で言えばIntel第14世代のCore i3と同じです。コアやスレッドの数は並列処理の能力に直結するため、複数の業務をこなすサーバとしては少なめです。
最大クロックは3.00 GHzと控えめでTDPも60 Wに押さえているため、低消費電力という点では有用ですが性能という点では低くなってしまいます。

ではCube Server EXのCPUはどうでしょうか。

型番Intel Xeon E-2468
コア数8
スレッド数16
最大クロック5.2 GHz
TDP65 W

コア数とスレッド数が無印版から2倍に強化されました。並列処理の性能が向上したことで処理速度やレスポンスの向上が期待できます!
最大クロックも5.2 GHzと大幅に向上しており、無印版では運用できなかった重いアプリケーションでもEX版では処理できるようになりました。

強化ポイント②:ストレージ

無印版ではM.2 PCIe NVMe SSDのストレージを標準で搭載していましたが、これはPCIe Gen3で読込速度は3210 MB/s、書込速度は1315 MB/sというものでした。

EX版ではPCIe Gen4に対応し、搭載するストレージの読込速度は7300 MB/sと2倍以上にアップ、書込速度は6600 MB/sと5倍以上にアップしました!読書速度が向上したことでアプリケーションの立ち上げやデータベースの更新速度も向上することが期待できます。

強化ポイント③:メモリ

無印版ではDDR4 2400 MHzのメモリを搭載していました。当時としては一般的なメモリですが、現在では速度不足が否めません。

EX版では最新規格(2024年8月現在)のDDR5 4800 MHzを搭載しています!クロック周波数が2倍になったことでデータの転送量も単純計算で2倍になったと言えます。
メモリのクロック周波数はアプリケーションの動作に影響するので、サービスのクライアント側のレスポンスも向上することが期待できます。

強化ポイント④:筐体サイズ

EX版の筐体サイズは247 mm(W)x368.1 mm(D)x215 mm(H)と無印版より一回り大きくなっており、若干ですが場所をとってしまいます。ですが、筐体が大きいことは悪いことばかりではありません!

筐体が大きくなったことでエアフローが改善され、無印版では搭載できなかった高性能なパーツが搭載できるようになりました!CPUやストレージが高性能なのはこのためです。

さらに、内部のスペースが広くなりグラフィックボードも搭載できるようになりました!サイズは長さ330 mm、幅148 mmのモデルまで対応しており、一部の3連ファンを搭載したグラフィックボードも収容できます。
グラフィックボードを搭載することでAI、仮想デスクトップ、数値計算、映像、ゲーム開発の3Dレンダリングなど、無印版ではできなかった様々な用途にもお使いいただけます!

まとめ

今回はPOWERSTEP Cube Server EXが無印版と比べてどんなところがパワーアップしたのかを紹介しました!

複数の業務アプリケーションを稼働させる場合、負荷が低いものであれば複数サーバで運用するより一つの仮想サーバにまとめてしまったほうがコスパが良いこともあります。仮想サーバであれば負荷が高まるタイミングでリソースの割り当てを増やすなど柔軟に対応できます。

CPUやストレージ性能が大幅にパワーアップしたPOWERSTEP Cube Server EXを、ぜひリプレース先の候補としてご検討ください!
詳しい仕様については製品ページも御覧ください!

また、各種ベンチマークソフトを使ってPOWERSTEP Cube Server EXの性能をより詳しく紹介する記事を近日公開予定です!こちらもどうぞお楽しみにお待ちください。

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