先日のブログ記事でPOWERSTEP Cube Server EXがどのようなスペックをしているかご紹介しましたが、表記上のスペックだけでは実際の運用でどれくらいの性能が発揮できるかわからないものです。
そこで今回は弊社のお客様に使われることが多いFileMaker上で動作するベンチマークソフト、24U SoftwareのBench Testを使ってCube Server EXの性能を検証してみました!
よろしければご自身の環境で同じベンチマークソフトを動かしてみてスコアを比較するなど、新規導入・リプレース先として検討していただければ幸いです。
使用するマシン
POWERSTEP Cube Server EX

- CPU
Intel Xeon E-2468 8コア16スレッド 5.2 GHz - メモリ
64 GB - ストレージ
M.2 SSD 1 TB
A社デスクトップPC
- CPU
Core i7-7700HQ 4コア8スレッド 3.80 GHz - メモリ
16 GB - ストレージ
SATA SSD 1 TB
このPCが搭載しているCore i7-7700HQは7年前に発売されたCPUです。サーバ製品であればちょうどこれくらい使っているものも多いかと思い比較してみます。
MacBook Pro (13-inch, M2, 2022)
- CPU
Apple M2チップ 8コア 3.49 GHz - メモリ
8 GB - ストレージ
SSD 256 GB
FileMakerはMacで利用される方も多いためこちらも比較してみます。
スペック表
Cube Server EX | A社デスクトップPC | MacBook Pro |
---|---|---|
Windows Server | Windows | macOS |
Intel Xeon E-2468 8コア16スレッド 5.2 GHz | Core i7-7700HQ 4コア8スレッド 3.80 GHz | Apple M2チップ 8コア 3.49 GHz |
64 GBメモリ | 16 GBメモリ | 8 GBメモリ |
M.2 SSD 1 TB | SATA SSD 1 TB | SSD 256 GB |
使用するソフトウェア
Claris FileMaker
Filemakerは、業務にぴったりのカスタム App をローコードで効率的に作成、展開できるプラットフォームです。専門知識がなくても簡単にデータベースを作成することができるため、個人から大企業まで幅広く利用されているソフトです。歴史は古いのですが、様々な機能が追加され、根強い人気があります。
100社以上のパートナーがあり、様々な分野の実装事例があります。
FilemakerProは、Claris社からダウンロードすることができ、ライセンスの投入がなくても、45日間は評価版として利用可能です。
24U Software BenchTest
24U Softwareは、チェコ共和国の首都プラハにある、ソフトウェア開発会社で、Filemakerに関する開発やコンサルティングをおこなっています。
2024年9月現在で世界79カ国の取引実績があります。
Bench Testは24U Softwareが公開しているソフトウェアでFileMakerの処理性能をベンチマークすることができます。データベースの追加・編集やソートといった実際の業務でもよく使う操作を行うテストが14種類あり、それにかかった時間を測定することができます。
弊社ではFileMakerを使うためにハードウェアをご購入される方も多いため、今回のベンチマークソフトに採用させていただきました。
今回はそれぞれのマシンで「Standard test」を実行してみます。
FileMaker Pro 17 以降が動く環境さえあれば実行できるので、よろしければご自身の環境でも実行していただき比較してみてください。
導入方法は公式ページの動画もありますが、簡単には以下のような手順です。
- ClarisのページからFileMaker Proをインストールする。
- 24U Softwareのページから「BenchTest」をダウンロードしファイルを展開する。
- 24U Softwareのページから「Ready-To-Use Data」をダウンロードしファイルを展開する。展開した中身を2.でできたフォルダに移動する。
- 「BenchTest.fmp12」を実行する。
- Unlock Full Accessにメールアドレスを入力し、承認することでテストを実行できるようになる。
ベンチマーク結果
ベンチマーク結果は、終了時に表示される経過時間をスコアとして評価しました。経過時間が少なければ少ないほど処理性能が高いということになります。
A社デスクトップPC

A社デスクトップPCの場合9分11秒でした。公式サイトで公開されている結果と見比べてみてもかなり遅めの結果となりました。
では他のマシンの結果も見てみましょう。
MacBook Pro (13-inch, M2, 2022)

MacBook Proの場合は7分53秒でした。MacBook ProはA社デスクトップPCに比べてメモリは少ないですがCPU性能が高いため、Filemakerはメモリ容量よりCPU性能の方が重要と言えそうです。
POWERSTEP Cube Server EX

Cube Server EXの場合は4分54秒でした!やはりMacBook Proよりスレッド数が多くクロック数も高いからか短い時間でStandard testが終わりました。
公開されている結果と比べても上位のものと遜色ない速度が出ていることがわかります。
FileMakerではスクリプトを使って大規模にデータベースを追加したり編集することもありますが、Cube Server EXであればそういった場合でも快適そうです。
まとめ
今回はPOWERSTEP Cube Server EXで24U SoftwareのBench Testを動かし、FileMaker実行環境としての性能を評価しました。
その結果、公式サイトのランキング上位の結果と比べても同等のスピードが出ていることがわかりました!
FileMakerを快適に実行できるCPUを搭載しながらも、キューブ型で省スペースな筐体を持ったCube Server EXはオフィスで運用するサーバとして最適ではないでしょうか。
もちろんFileMaker以外の業務でも64 GBの豊富なメモリと読込速度7300 MB/sの高速なストレージを搭載していますのでおすすめです!
詳しい製品情報については製品ページを御覧ください!
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