OWCブランドから初めてThunderbolt 5に対応したドッキングステーションの新製品、「OWC Thunderbolt 5 Dock」が間もなく発売となります。今回はこの新製品の機能や性能についてご紹介いたします。
OWC Thunderbolt 5 Dockの概要
OWC Thunderbolt 5 Dock(以下、「本製品」と表記します)は、Thunderboltポート経由でパソコンに様々な機能を追加することができるドッキングステーションです。
ノートPCや小型PCなどのポート数の少ないパソコンでも、Thunderbolt 5ケーブル1本で本製品と接続することで、各種Thunderbolt/USB機器や2.5Gbps有線ネットワーク、ヘッドセットなどの機器・環境へアクセスが可能となります。
また本製品はThunderboltハブとしても機能します。搭載された3つのThunderboltポートにはそれぞれ個別にThunderbolt機器のデイジーチェーンを構成できるので、1つのPC側Thunderboltポートから最大5台のThunderbolt機器へ柔軟に接続することができます。
OWC Thunderbolt 5 Dockの各機能をチェック!
それでは、製品の写真を見ながら各機能について確認して行きましょう。
まずは本体前面から。
まず目につくのが、本体の厚み(高さ)です。サイズは42mmと、横置きタイプのOWCドッキングステーションとしては最大級です。このサイズになった理由についてメーカーの説明はありませんが、Thunderbolt 5チップの放熱性確保など何かしらの事情がありそうです。
本体前面には、左から順に電源LED、電源ボタン、その隣には周辺機器接続用のTunderbolt 5ポートとUSB 3.2 Type-A(10Gb/s)ポートが上下に配置されています。
最近のOWC製品では底面に装備されがちだった電源LEDが、ついに前面実装になりました!これは個人的に素晴らしい変更だと思います!
電源ボタンについては、本製品がACアダプターに接続されると自動的にオンになる仕様のため、本製品の電源をオフにする際に使用します。これは姉妹製品である「OWC Thunderbolt 5 Hub」と同じ仕様ですね。ただし、電源ボタンの挙動が若干異なっており、「OWC Thunderbolt 5 Hub」では電源ボタンを一度押すだけで電源のON/OFFが可能でしたが、本製品の電源ボタンは3秒程度の長押しが必要です。
さらに、USB 3.2 Type-Aポートの隣には、ヘッドセットなどが接続できる3.5mmオーディオコンボジャックと、デジカメなどのデータを読み込めるUHS-II対応のmicroSD/SDスロットが装備されています。この辺りはドッキングステーションとしての定番機能ですね!
次は背面を見ていきましょう。背面には左から、盗難防止用のセキュリティスロット、ACアダプターを接続する電源入力、その下に2.5Gbps対応の有線LANポートが配置されています。
その右には、Tunderbolt 5ポートとUSB Type Aポートがならんでいますが、3つのTunderbolt 5ポートのうち左端の1つのみがPCなどへの接続用で、残り2つが周辺機器接続用になります。PC接続用のThunderboltポートからはUSB Power Deliveryによりパソコンへ最大140Wの電力供給が可能です。
また2つのUSB 3.2 Type-Aポートは左側が5Gb/s、右側が10Gb/sと最大速度が異なります。5Gb/s対応ポートはキーボードやマウスなど、速度の影響が少ない機器の接続用ですね。
OWC Thunderbolt 5 Dockのいいところ
本製品は、姉妹製品である「OWC Thunderbolt 5 Hub」と同等のThunderboltハブ機能に加えて、ドッキングステーションとして標準的な機能を備えた構成になっています。
Thunderboltハブ機能により、1つのPC側Thunderboltポートから本製品を介して3つのデイジーチェーンを構成し、最大5台のThunderbolt機器を接続することができます。
またこれも「OWC Thunderbolt 5 Hub」と同等の機能として、80Gb/s双方向データ転送とディスプレイ帯域幅120Gb/sに対応しており、3台までのThunderbolt/USB-C対応モニターを接続可能です。
ドッキングステーション機能としては、各種周辺機器を接続できるUSBポートに加えて前述の2.5Gbps対応のイーサネットポートや3.5mmオーディオコンボジャック、micorSD/SDカードスロットを装備しています。
2.5Gbps有線LANによる安定したネットワークとヘッドセットが接続できるオーディオジャックの組み合わせはテレワークやWeb会議に最適です。
またUSB Power Delivery(USB-PD)にも対応し、本製品に接続されたPCなどへ最大140Wの電力供給が可能です。
さらに本製品はUSBハブおよびドッキングステーションとしても動作するので、Thunderbolt 5対応のMacやWindows PCだけでなく、Chromebook、Androidスマートフォン/タブレット、iPadでもご利用いただけます。
本製品の転送性能を確認するため、「OWC Thunderbolt 5 Hub」の時と同様に、Thunderbolt 5対応ポータブルSSD「OWC Envoy Ultra」を使ったベンチマークを行ってみました!
なお「OWC Envoy Ultra」単体の速度についてはこちらのブログ記事をご覧ください。
2つの画像は、左が本製品を経由して「OWC Envoy Ultra」を接続した結果、右が「OWC Envoy Ultra」をMacのThunderbolt 5ポートへ単体で直接接続したときの結果です。
書き込み速度に若干の低下があるものの、単体接続とほぼ同等の速度でした。
これなら、各種Thunderbolt機器を繋いでも十分実用的な速度で使えそうですね!
Thunderbolt 5 PC用に最初の1台としておすすめのドッキングステーション!
以前ご紹介した「OWC Thunderbolt 5 Hub」は、OWCとして初のThunderbolt 5対応ハブ製品でしたが、本製品は「OWC Thundebolt 5 Hub」の機能はそのまま引継ぎ、さらにドッキングステーションとしての機能を充実させた仕様となっています。
Thunderboltハブだけでなく、有線LANとヘッドセットを繋いでテレワークなどで活用したり、デジカメで撮影したパソコンを取り込むなどの目的を持つ方には本製品が最適です。Thundebolt 5搭載のPCをお持ちの方には、最初の1台としておすすめのドッキングステーション製品となっています!
また前述のとおり、USB接続でも使えるので、複数のPC/タブレット/スマートフォンをお持ちのお持ちの方にもおすすめです!
以上、Thunderbolt 5対応ドッキングステーション「OWC Thunderbolt 5 Dock」のご紹介でした。本製品は2025年9月12日発売です!
OWC Thunderbolt 5 Dock ¥65,900(税込)
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OWC Thunderbolt 5 Dock 製品ページ