今回ベンチマークで使ったもの

アミュレットで販売している POWERSTEP TOWER をベースにしたデスクトップPCを使いました。近く同仕様でアップデート販売する予定です。

News0314-1

本体の筺体は、前モデルが『設置するのに背が高すぎる』というお客様の声にお応えし、5.25″ベイを一段減らして以前のモデルより高さを抑えました。(前モデル比、約100mm高さが低くなりました。)
幅 30mm減、奥行きは20mm増ですが、体積は約20%減となっています。

基本仕様のままでもトリプルディスプレイに対応していますが、長さ320mmまでのグラフィックカードを搭載する事が可能です。SSD(M.2)や大容量HDDを内蔵して編集機としての機能強化も可能です。

拡張スロットはいずれも使用していませんので、10Gigabitイーサネットカード、PCI-E接続SSDの搭載など自由に増設が可能です。最新の技術仕様にもしっかり対応できています。

spec

 

POWERSTEP TOWER搭載のUSB 3.1は使えるのか

POWERSTEP TOWERに採用しているマザーボード、Asus Z170-AにはオンボードでUSB 3.1ポートが搭載されています。

USB 3.1機能を実現しているのは、台湾のAsmedia社製、ASM1142 USB 3.1 XHCI 1.1コントローラチップ(以下ASM1142チップ)です。

ASM1142チップは、USB 3.1 Gen2に対応していますのでデータ転送速度は最大理論値10Gbpsです。

AsMedia XHCI1.1_ID

【参考】USBの転送速度(最大理論値)

USB 1.1 12Mbps
USB 2.0 480Mbps
USB 3.0 5Gbps
USB 3.1 Gen1 5Gbps
USB 3.1 Gen2 10Gbps

最大データ転送速度10Gbpsを誇るUSB 3.1「SUPER SPEED PLUS(Gen2)」

USB Type-C

最近ではUSB 3.1 Gen2をオンボードで搭載し,外部ストレージとの更に高速なデータ転送(最大10Gbps)が可能になったマザーボードが増えてきました(USB 3.1 Gen1 のデータ転送速度はUSB 3.0と同じ5Gbpsです)。今回はASUSの「Z170-A」を搭載したPCでUSB 3.1 Type-Cを使って,同じUSB 3.1対応のストレージでのベンチマークスコアを測定してみました。
Z170-A」は従来と同じ形のType-A と,リバーシブル仕様のType-Cを一つずつ備えています。

Z170-A

そもそもUSB 3.1ってどこが変わったの?

これは素朴な疑問ですよね。サンワサプライさんのページにとてもわかりやすく解説されています。

USB 3.1とは?

https://www.sanwa.co.jp/product/cable/howto/usb31.html

USB 3.0より進化した3つのポイントが挙げられています。
もちろんこれまでのUSB 3.0以前の規格とも互換性が保たれています。

  1. データ転送速度がUSB 3.0の約2倍速い
  2. 電気供給能力はUSB 3.0の約22倍大きい
  3. USB1本で様々な機器を接続できる(ディスプレイ,ネットワークなど)

USB Type-Cとは?

USB 3.1で制定された新しいコネクタ規格です。こちらもサンワサプライさんのページに詳しく載っています。

 https://www.sanwa.co.jp/product/cable/usb/type_c.html

USB Type-Cと言えば,昨年Apple社のMacbookに搭載されてThunderbolt3と互換性ができたことでも話題になりましたね。これから対応デバイスが出てくるのが楽しみな規格です。

thunderbolt-3-one-cable-to-rule-them-all

某メーカーのUSB 3.1 接続ケースをお借りする事ができたのでPOWERSTEP TOWERのUSB 3.1 Type-Aポートに接続してベンチマークを取ってみました。
定番のCrystalDiskMark 5.1.2 x64を使用します。

お借りした製品にはSATA接続のSSD/HDD が二台搭載できましたので以下のストレージを用意しました。

Crucial MX100 512GB CT512MX100SSD1 ×2
2.5″ SATA 6Gb/s MLC 最大読込速度 550 MB/s 最大書込 500MB/s
ファームウェアは、MU01のままだったので、MU02にアップデートしてから搭載しました。

POWERSTEP TOWER基本仕様のHDDをSSDに交換して、Windows 7 Professional+SP1 64bitをインストールし,最新までアップデートしました。
また、マザーボード、Asus Z170-AのBIOSを作業時最新の1702にアップデートしています。

いよいよ接続です。

U31デバイスマネージャー

きちんと認識されています。
お借りした条件として『製品名を公表しないで欲しい』と有りましたので一部画像は加工しています。

ベンチマーク結果

SSDシングル

MX100_W7_nonRAID

SSD×2 RAID0 ストライピング

MX100MU2_W7_RAID0

CentOS 6.7 64bit環境にも接続し、計測してみました。

Screenshot-1.0 TB ハードディスク (Crucial_CT512MX100SSD1) [-dev-sdb] — ディスク・ユーティリティExt4

CentOSでのベンチマーク結果

Screenshot-1.0 TB ハードディスク (Crucial_CT512MX100SSD1) – ベンチマークExt4

使用した接続ケーブルが、USB 3.0 A:Bタイプでしたので、もしかすると最大のパフォーマンスが出ていない可能性があります。

USB 3.1 A:Bタイプ、USB 3.1 A:Cタイプのケーブルでの計測結果の違いなどは今後検証して追記したいと思います。

USB 3.1 Type-cポート搭載の実機を店頭に展示します

来週2016/3/14(月)〜4/1(木)までの期間,弊社店舗でUSB 3.1 Type-Cポートを搭載した実機をデモ展示します。

POWERSTEP TOWERのUSB 3.1 Type-Cポート搭載アップデートモデルは,来週から弊社ホームページで販売開始予定です。 

USB 3.1 の速度を体感いただけますので,この機会に是非お立ち寄り下さい! 😀

2018/9/25 追記
弊社では、USB3.1に加えて、Thuderbolt3に対応したPCを以下のようにご用意しています。是非ご活用をご検討下さい。

POWERSTEP VESA T3(Intel NUC, VESAマウント)

POWERSTEP Cube(Cube型(ミドルタワーの半分の高さ)デスクトップ)

POWERSTEP Tower(タワー型デスクトップ)