MacBook ProやMacBook Airはスタイリッシュで持ち運びに便利だけど、グラフィック性能が今ひとつ、とご不満のユーザに朗報です。デスクトップのグラフィック性能を提供する、Mac対応RX570搭載小型外付けグラフィック拡張ボックス(eGPU)「PowerColor Mini Pro」が2019年8月6日より販売開始となりました。

今回のブログでは この PowerColor Mini Pro をご紹介させていただきます。

PowerColor Mini Pro の主な特徴

・8 GBのメモリを搭載した Radeon RX 570グラフィックボード搭載
・外付けグラフィック拡張ボックス(eGPU)としては最小クラスの筐体
・Thunderbolt 3対応プラグアンドプレイ接続
・DisplayPort×2、HDMI×2、DVI-D×1と多様なディスプレイ出力
・高速インターネット接続を提供するギガビットイーサネットポート装備
・USB機器と接続が可能な USB 3.0(Type-A)を2ポート装備

外付けグラフィック拡張ボックス(eGPU)としては最小クラスの大きさ

まずは、PowerColor Mini Proの大きさをご覧ください。本体はわずか68mm x 215mm x 153mm(幅 x 奥行 x 高さ)と非常にコンパクトです。数字ではわかりにくいので、市場に出回っている代表的なデスクトップ用グラフィックボード ASUS Radeon RX580と並べてみると

デスクトップ用グラフィックボードとほぼ同じサイズ、まさしく最小クラス外付けグラフィック拡張ボックス(eGPU)です。13インチのMacBook Pro(13-inch, Mid 2017)とのツーショットからもコンパクトな筐体であることがお分かりいただけるかと思います。

ただし、残念なのはACアダプター。 本体と並べてみると、、、でかい!  本体がコンパクトであるが故にACアダプターの大きさが目立ちますが、内部グラフィックボードへの電力供給だけでなく、ドッキングステーションとして機能させるため、PowerColor Mini Proに接続するUSB機器やUSB Power Deliveryへの供給もあるからです。

MacBook Proとの接続はThunderbolt 3 ケーブル1本だけ

では、MacBook Pro(13-inch Mid 2017)に接続してグラフィック性能がどのくらい向上するのか見てみましょう。サポートOSはmacOS High Sierra 10.13.4 以降ですが、今回は最新のmacOS Mojave(10.14.6)でのテストです。

PowerColor Mini ProとMacBook Proとの間はThunderbolt 3 ケーブル1本で接続します。接続するとメニューに下のようなマーク(矢印)が出ます。プラグアンドプレイ接続ですから、これで終わりです。

ACアダプターが接続されていなくても赤線のように電源が供給されています。これはPowerColor Mini ProからMacbook ProへUSB Power Deliveryで45Wの電力が供給されているからです。MacBook Proの付属アダプターは15インチで87W、13インチでも61Wですから、負荷の高い処理では電力供給不足となりますが、不足しない状況でのThunderboltケーブル1本でOKなのは、使い勝手としてはよいのではないでしょうか。

GPU性能のベンチマーク結果

PowerColor Mini ProによってGPU性能がどのくらい向上するのか見てみましょう。CINEMABENCH R15とGeekbench 4.4.1を使ってベンチマークをとってみました。CINEMABENCH R15のOpenGLで53.70 fpsから64.23 fpsへと向上。Geekbench 4.4.1では並列コンピューティング関連のスコアであるOpenCL Scoreが下図の通り、32083 から 100543 へと大幅に向上しています。

動画書き出し処理の時間短縮

動画の書き出し処理でもPowerColor Mini Proによってどのくらい作業が効率化するのか、簡単に調べてみました。2分程度の4K動画(H.264コーデック)データをQuickTime Playerを使ってH.265/HEVC動画へ書き出してみます。結果は下の通り。5分7秒(307秒)から2分39秒(159秒)へと大幅な時間短縮です。これならばプロユースの「Adobe Premiere Pro」や「Final Cut Pro X」でも大きな時間短縮の効果が期待できます。このような時間短縮の効果は現場では重要ではないでしょうか。

 

eGPUボックスだけでなくドッキングステーションとして

PowerColor Mini Proは 外付けグラフィック拡張ボックス(eGPU)ですからディスプレイ出力も充実しています。裏面にDisplayPort(Ver 1.3)2ポート、HDMI(Ver 2.0)2ポート、DVI-D(デュアルリンク)1ポートと多様なディスプレイ出力を用意しています。(ただし DVI-Dポート は単独での使用を前提としているため、環境によっては他の出力を同時に使用できない場合があります。)

それだけではありません。正面にはUSB 3.0(Type-A)を2ポート用意。ポータブルUSB-HDDなどを容易に接続することができます。さらに側面にはギガビットイーサネットポートを装備しています。このイーサネットポートによって、WiFiよりもより安定なインターネット環境でのオンラインゲームなどが楽しめるようになっています。

このようにPowerColor Mini ProはThunderbolt 3 ケーブル1本の接続だけで、eGPUボックスとしてだけではなく、Macのドッキングステーションとして使用することもできます。

 

いかがでしょうか。PowerColor Mini Proを接続することで、MacBook ProやMacBook Air、Mac miniなどの高い3Dグラフィック処理能力を持たないMacでも、ゲーミング/VR(バーチャルリアリティー)や、映像・画像処理向けの環境を構築することができます。したがって、一台のMacで、外出時には軽量なモバイル環境、ホーム/オフィスでは強力なグラフィックス環境、といった使い分けも実現可能です。

ご興味ご関心のありましたらお気軽にお問い合わせ下さい!

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