Thorsten Milse
プロカメラマン・ビデオグラファー

キヤノン・アンバサダーのThorsten Milseは、その評判を裏付けるだけの実績を持つ、世界で最も人気のある自然写真家の一人です。

Thorstenは1965年にドイツのビーレフェルトで生まれ、3歳の頃から写真撮影に興味を持つようになりました。13歳のとき、彼は彼にとってはじめてのカメラ―ヤシカ FR1を、彼自身の確信に従って受け取ったお金で購入しました。
彼は、自己の情熱を追及してプロの写真家になることを選択する以前に、電気技師およびグラフィックデザイナーになりました。競争の激しい野生動物写真家の分野で名声を築くためには、何年もの時間がかかります。野生動物写真家としての活動を始めた後、彼は運良くいくつかの記事を小さな雑誌に売ることができましたが、Thorstenは賢明なことに、野生動物写真だけに頼って家族を養っていくことはできないと気付きました。彼は広告代理店のためにモデルや建物を撮影したり、フィットネスクラブの委託を受けたりして、収入を補いました。この間、彼は自然写真の幅広いポートフォリオを作り上げ、野生動物の分野に特化したエージェンシーとの交渉をはじめました。
1999年に、彼は定評のあるドイツのエージェンシーであるOkapiaから最初の契約を獲得し、続けてMauritius Imagesとも契約しました。

4年ほど経った後、Thorstenはシロクマの子供たちを撮影するための世界旅行を開始しました。彼の撮影した魅力的な瞬間は、大手出版社の目に留まりました。最初にドイツの雑誌GEOに取り上げられ、イギリスのBBC Wildlife magazineと米国のNature’s Best Photographyがそれに続きました。
さらに彼の写真は、デンマークの雑誌Illustreret Videnskabによる最優秀ルポルタージュフォトグラファーをはじめ、数多くの注目を集める賞を呼び込むようになりました。
カナダのワパスク国立公園で撮影された、Thorstenにとって思い出深い写真たちは、2006年に出版された本「Little Polar Bears」の土台となりました。

今日、Thorstenは世界有数の動物写真家および自然写真家として認められています。彼は特に自然保護に関心があり、珍しく、希少でかつ魅力的なものをとらえた無数のプロジェクトに取り組んできました。

Thorstenは世界各地の大型ネコ科動物、オーストラリアのカンガルーとコアラ、そして北極と南極の珍しい野生動物を撮影しています。

彼はまた、トラを守る活動や、ユキヒョウの保護、WWF北極圏プログラムなどを含めた様々なプロジェクトで、世界自然保護基金(WWF)と協力しました。
写真撮影を進めるのと同時に、アマゾンの熱帯雨林と南米の海岸線を記録した4K映画の制作にも取り組んでいます。

彼の作品は25か国以上で出版され、BBCのワイルドライフ・フォトグラファー・オブ・ザ・イヤー 2005での入賞および同年のNature’s Bestによるフォトコンテストの大賞など、数多くの賞を受賞しています。
彼の展示会「POLAR WORLD」は、ワシントンのスミソニアン博物館、モスクワ赤の広場のグム百貨店、フランスとドイツの様々な写真フェスティバル、ドイツの8都市など、世界中で開催されました。
2014年、ThorstenはWWFの協力により、「Facing The Storm」と呼ばれる地球温暖化の脅威を訴えた野外展示のために、ハンブルク市内の中心地をジャックしました。

彼は世界中で講演やワークショップを開催し、アドビのアドボカシープログラムに12年以上取り組んでいます。またザハトラー/ヴァイテックグループ、f-stopおよびPeli Productsの公式アンバサダーを務めています。
(出典:Canon Europe Webサイト

“Wise Advancedのカードは高温多湿の環境での実績がある.” – Thorsten Milse

使用機材
メモリーカード
Wise CFexpress Type B カード CFX-Bシリーズ 512GB
Wise CFast 2.0 メモリーカード 1TB
Wise SDXC UHS-II メモリーカード 128GB
カメラ
・キヤノン EOS-1D X Mark III
・キヤノン EOS-1D X Mark II
・キヤノン EOS C200
・キヤノン EOS R

撮影コーデック
・5.5K RAW 50.00p (12-bit)

絶滅危惧種と独特な生態系に関する近刊予定のコーヒーテーブルブック(*1)のための最終目的地として、Thorstenは世界最大の熱帯湿地であるユネスコ自然遺産の地―パンタナルへと向かった。高い湿度に摂氏40度を超える灼熱の気温と熱帯の暴風雨の中、パンタナルでの撮影は野生動物写真家にとって大きな挑戦となった。

(*1)訳注:コーヒーブレイクの時に眺めるため、テーブルに常設される写真集や美術書。大判で分厚いものが一般的。

パンタナルの氾濫原(*2)はほとんどが雨季に水没する。希少動物をとらえたいと望む写真家は、彼らの探求を支える優れた機材とともに厳しい状況に直面しなければならない。
氾濫原には数百の珍しい哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類の各種が生息している。ジャガー、オセロット、オオカワウソ、アメリカヌマジカ、スミレコンゴウインコのような希少種もその一部だ。写真家には忍耐と運が必要になる。
「人生は二度とない瞬間に満ちている。厳しい条件の中でも、EOS-1D X Mark IIIがあればコンペの前に勝つための写真が撮れるんだ」とThorstenは言う。

(*2)訳注:河川付近の、洪水のときに浸水する範囲の低地。

EOS-1Dシリーズの進化により、Thorstenはその高速なオートフォーカス性能と12bitのRAW動画撮影機能を活かして素早い動きの野生動物を撮影することができる。
「キヤノンの新しい一眼レフカメラ、EOS-1D X Mark IIIには2つのCFexpressカードスロットが搭載されている。超高速連写で数百枚のRAW画像を撮り続けられるんだ、最新技術がないとできないことだよ!長時間の5.5K RAW動画も最高品質で撮影できる、一つのシーンも逃さずにね」
強力な機材が順調な製作進行を約束するわけではない。特に挑戦的な撮影環境においてアクシデントは起こるものだ。そんな時でも、彼の撮影データが失われることはない。
「Wise Advancedのカードは高温多湿の環境での実績がある。カードを交換するときにうっかり砂の上に落してしまったんだけど、軽く払い落とすだけでちゃんと動いたんだ!極限の気候ではとても大事なことさ―撮影の成果が安全に保存されているってことだからね!」

関連リンク:The Thorsten Milse website 

本記事は、 Wise Advanced社 Webサイトからの翻訳です。
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Photos © Thorsten Milse