NVIDIA GeForce RTX 3000シリーズが販売されてから数ヶ月経過しましたが、興味があった方は無事購入することは出来ましたでしょうか。
NVIDIA GeForce RTX 3000シリーズは、とてもユーザー関心度が高い製品なので、弊社にもAKiTiO Nodeシリーズでの動作についてお問い合わせを頂いております。

そうした中、株式会社 エルザ ジャパンのご厚意で今回「ELSA GeForce RTX 3090 ERAZOR X」(以下、GeForce RTX 3090)をお借りすることができましたので、弊社で好評発売中の「AKiTiO Node Titan」で試してみました。

まずは、AKiTiO Node TitanにGeForce RTX 3090を取り付ける前に、弊社の検証で使用しているGeForce RTX 2070 SUPERとボードサイズを比較してみました。

上のグラフィックボードが、GeForce RTX 2070 SUPERです。
下のグラフィックボードが、GeForce RTX 3090です。
このようにカードを並べて比較すると、ボードサイズが一回り大きいことが一目で分かりますね。

グラフィックボードの厚みも比べてみました。
左のグラフィックボードが、GeForce RTX 2070 SUPERです。
右のグラフィックボードが、GeForce RTX 3090です。
グラフィックボードの厚みが、2スロットから3スロットに変更になったことで、見た目以上に厚みの違いを感じました。

では、早速AKiTiO Node Titanに取り付けてみました。

ボードサイズが大きいため、GeForce RTX 2000シリーズと比べると若干作業スペースが狭くなりますが、きっちりケース内に収めることができました。

AKiTiO Node Titanの公式情報では、対応するグラフィックボードの厚みは、2.5スロットまでとなっておりますが、どこにも干渉することなく取り付けることできました。
上記の写真でも分かるとおり、まだ若干の隙間がありますので、もう少し大きめのファンがついているグラフィックボードも入るかもしれません。

グラフィックボードの取り付けが終わって、パソコンに接続しグラフィックボードのドライバーをインストールしましたら、正常にeGPUとして認識されました。
なお、eGPUが動作しているとき、下の写真のようにグラフィックボードがカラフルに点灯して、見た目的にも非常に良い印象を感じました。

早速、恒例のベンチマーク計測を行ってみました。
ベンチマーク計測に使用するPCは、「HP Spectre x360」です。
簡単なPCスペックは、以下のとおりです。
CPU:Intel Core i5-8265U 1.60GHz
メモリ:8GB
SSD:250GB
OS:Windows 10 Home 64bit version1909

なお、GeForce RTX3090のベンチマーク結果だけを載せるだけでは性能が分かりづらいと思いますので、今回比較できるようにGeForce RTX2070 SUPERの結果も一緒に掲載しております。
ベンチマーク結果の画像は、上がGeForce RTX2070 SUPER、下がGeForce RTX3090になっております。

まずは、「ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」でのベンチマークから行ってみました。
「フルHD 最高品質」での結果です。フルHDだと、期待してたほどあまりベンチマークスコアが上がりませんでした。
個人的にはもう少し差がでるかと思っておりました。
続いて、「4K 最高品質」での結果は以下のとおりです。

こちらはフルHDと比べると大分スコアが上がりました。
このくらい差があると、実際のゲームでも違いが感じられるかもしれないですね。

続いて、「ファイナルファンタジー15 ベンチマーク」の結果です。
「フルHD 高品質での結果になります。

「ファイナルファンタジー14 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」と同様にフルHDではほとんど差がありませんでした。
続けて、「4K 高品質」での結果です
4Kでは、やはりベンチマークスコアが大きく上がって評価も「やや快適」になりました。
なお、フルHD、4Kのベンチマークともにベンチマーク中、映像が少しもたつくことがありましたが、これはおそらくCPUのパワー不足によるものだと思います。

最後に3DMarkでのベンチマーク結果です。
まずは、Time SPY(2K解像度)での結果です。

グラフィックスのスコアの部分を比較すると、やはりGeForce RTX 3000シリーズでかなり性能が上がっていることがわかります。
続けて、Time SPY Extreme(4K解像度)での結果です。
こちらもスコアが大幅に上がりました。
このベンチマークも「ファイナルファンタジー15 ベンチマーク」の「4K 高品質」と同様にベンチマーク計測中に映像がもたつくことがありましたが、同じくCPUのパワー不足によるものだと思われます。
そして、最後にPort Royalでの結果になります。
スコアが倍ぐらい上がって、GeForce RTX3090のパワーを感じることができました。

各ベンチマークの計測の結果から、使用するパソコンのCPU性能次第になりますが、4Kモニターがご用意できるならば、AKiTiO Node Titanに取り付けるグラフィックボードをGeForce RTX 3000シリーズに交換することで、ハイエンドグラフィックボードの高い性能を実感することができると思います。
なお、ベンチマークを行っていて気になった点としては、ファンの音が比較的大きいため、パソコンの側において作業される場合には気になるかと思います。
このため、2mのThunderbolt3 ケーブルなどで少し離れたところにAKiTiO Node Titanを設置するなどの対策をすれば高い性能を活かしたゲームやクリエイティブ作業を楽しめると思います。

また、気になっている方がいらっしゃるかもしれないので、番外編としてAKiTiO Node(500W)にGeForce RTX 3090を取り付けてみました。
こちらは残念ながら、グラフィックボードのファン部分が一部ケースからはみ出してしまい、外側のケースに干渉してきっちり収めることができませんでした。
グラフィックボードメーカーによってファンの形状はだいぶ異なりますが、AKiTiO Node(500W)で3スロット厚のグラフィックボードを取り扱うのは、残念ながら現状難しいようです。

今後、Thunderbolt 3ポート搭載のノートPCでGeForce RTX 3000シリーズを使用してみたいと方は、是非「AKiTiO Node Titan」でのご使用をご検討してみてください。
AKiTiO Node Titanは、以下のショッピングサイトからご購入が可能です。

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また、2MのThunderbolt 3ケーブルも、以下のショッピングサイトからご購入が可能です。

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