OWCブランドのThunderbolt 4対応ドッキングステーション新製品「OWC Thunderbolt Go Dock」が2023年7月21日に発売となります。
これまでのThunderboltドッキングステーションと違って電源機能を本体に搭載しており、ACアダプターを必要としないため、シンプルに持ち運べることを特徴とした製品です。

OWC USB-C DockOWC Thunderbolt Go Dockの概要

OWC Thunderbolt Go Dock(以下、「本製品」と表記します)は、電源機能を内蔵したThunderbolt4対応のドッキングステーションです。
ACアダプターを必要とせず、シンプルに持ち運びできます。
ThunderboltだけでなくUSB接続にも対応しており、MacやWindows PCに加えてiPad、Chromebook、Androidといった様々なデバイスの充電用電源やUSBハブなどとして利用可能です。
複数のパソコンやタブレット、スマートフォンを持ち歩く場合でも、これ1台で外出先での充電や各種周辺機器の接続に対応できます。

まずは製品写真を見ながら、本製品の機能を確認して行きましょう。
前面には左から順に、以下のポートが搭載されています。

・SDカードスロット(UHS-II 対応)
UHS-II対応のSDカードリーダーです。出先などでハイエンドカメラで撮影した画像もすぐに確認できますね。この機能はThunderbolt接続でなくUSB接続時でも利用できます。

・3.5mm オーディオコンボジャック
ヘッドセットやイヤホンなどを繋げるオーディオジャックです。テレワークなどには欠かせない機能ですね。これも機種によってはUSB接続時でも動作しました。

・USB 2.0 Type-A
・USB 3.2 Type-C(10Gb/s)
このポートを使って、各種USB機器を接続できます。前面のType-AポートはUSB 2.0なので、キーボードやマウスなどの帯域を必要としない機器向けですね。
続いて背面側の機能を確認してみましょう。

・Thunderbolt 4(Thunderbolt/USB機器接続用) 2 ポート
このポートを使ってThunderbolt機器やUSB機器を接続できます。Thunderboltハブ機能によって、2つのポートそれぞれでデイジーチェーンを構成できます。2つのポートを合わせて接続できるThunderbolt機器は5台までとなります。
なおPCやタブレット、スマホへUSBで接続している場合はUSB専用ポートとして動作します。

・HDMI 2.1
最大8Kまでの表示に対応したHDMIポートです。
ただし、現時点で8K/60Hzが可能なのはWindowsパソコンのThunderbolt 4ポートに接続した場合のみとなります。現在のところmacOSでは外部機器によるHDMI 2.1出力に対応していないため、出力できる解像度は4K/60Hzまでです。
またUSB接続時の動作を試したところ、Chromebookでは4K解像度までの出力が可能でした。

・2.5Gbps LANポート(RJ-45)
2.5Gまでの速度に対応した有線ネットワークポートです。
WiFiが届きにくい場所でも有線ネットワークがあれば、安定的に接続できます。
2.5Gbps対応機器が増えてきているので、活用できる場面も多くありそうですね!
こちらもWindows PCやChromebookではUSB接続時にも動作しますが、Androidスマホでは動作しませんでした。
最後に本体側面です。

・Thunderbolt 4(PC接続用)
PC/タブレット/スマホへ接続する専用ポートです。このポートに接続した機器へは、USB-PDにより90Wまでの電力供給が可能です。

OWC Thunderbolt Go Dockのいいところ

前述のとおり、ドッキングステーション本体にACアダプターの機能も内蔵していることが本製品の最大の特徴です!
その分本体サイズは大きく(241mm x 92mm x 36mm)、重さも1kg弱と日本国内向けに「モバイルに最適!」とは堂々と言いずらい部分もありますが…それでも、これまでのドッキングステーション製品のように本体に加えて別途ACアダプターを必要としないため、本体と電源&Thunderboltケーブルというシンプルで持ち運びやすい構成になっています。
通勤時の鞄に入れて毎日持ち歩く…のはちょっと厳しいかもしれませんが、出張時などにパソコンだけでなくスマホやタブレットも含めた複数機器の充電と拡張をこれ1台で済ますなら、荷物を減らすことができそうです。

この他の特徴として、先述のHDMIポートThunderbolt/USB-Cモニターと組み合わせたマルチディスプレイ出力にも対応しています。
ただし、マルチディスプレイの可否や出力できる解像度などは本製品に接続されたPC/スマホ/タブレットおよびモニターの仕様に依存してしまうのでご注意ください。基本的にDisplayPort Alternate Modeに対応した機種でないと、本製品を介した映像出力はできません。
またM1/M2 Macについては本体側が非対応のため、本製品を使ってもマルチディスプレイには出力できません。
有線ネットワークポートは昨今様々な機器に搭載されはじめている2.5Gbpsに対応しているので、WiFiと比較して高速で安定した通信ができます。
ヘッドセットを繋ぐオーディオジャックも装備しているので、Zoomなどのビデオ会議には役立ちそうですね。
なお本体に内蔵された電源機能によって最大90WまでのUSB-PD電力供給もできるので、PCやスマホを充電しながら各種周辺機器も同時に使用可能です。
前述のとおり、HDMIやネットワーク、SDカードリーダーといった機能はUSB接続時にも利用できるので、マルチなデバイスで役立てるドッキングステーション製品となっています。

OWC Thunderbolt Go Dockを実際に使ってみました!

では実際に本製品をいろいろな機器と繋いで使ってみましょう!
まずはM2 MacBook Pro(13インチ、M2、2022)とThunderboltで接続してみました。

Thunderbolt接続であれば、本製品の機能はすべて利用可能です。
写真ではHDMIを使って大画面モニターへ接続し、ネットワークは有線、さらに前面のUSBポートを使ってワイヤレスマウスとキーボードを繋いでみました。
SDカードリーダーも実際に使って見たところ、UHS-II対応なのでカード性能を活かした転送が可能でした。
こういったかたちでノートパソコンをデスクトップ機のように使うのに本製品は最適ですね!

次はUSB接続の例として、本ブログではおなじみのChromebookタブレット(ASUS CT100PA)と繋いでみました。
こちらもHDMIモニターから有線ネットワーク、マウス・キーボード、SDカードといった機器はすべて利用可能です。
Chromebookなら対応したAndroidアプリもマルチウィンドウで動作するので、大画面を有効に活用できます。
また外部機器用のThunderbolt 4ポートを含めた6つのUSBポートをハブとして使えるので、非常に便利です!

出張時などに持ち運ぶACアダプターや周辺機器を減らしたい方におすすめ!

ここまで見ていただいたとおり、本製品はThunderboltドッキングステーションとしてはもちろん、USB接続時にもかなりの機能を使えるので、パソコン/スマホ/タブレットといった複数の機器を同時並行で使っている方には幅広く活用できる製品です。
特に、出張時にパソコンやスマホのためにACアダプターなどをいくつも持ち歩きたくない、荷物を減らしたいという方におすすめです!

以上、Thunderbolt 4対応ドッキングステーション新製品「OWC Thunderbolt Go Dock」のご紹介でした。本製品は2023年7月21日発売予定です!

OWC Thunderbolt Go Dock  ¥60,500(税込)

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