アミュレットでは先月中旬に、ワイヤレスHDMI/Mini DPエクステンダー「QuattroPod Standard」をリリースしました。
QuattroPodは、主にワイヤレスでのプレゼンテーションや動画コンテンツのミラーリング等の用途がありますが、「スマホやパソコン以外にデジタルカメラと繋ぐとどうなるの?」という素朴な疑問が湧いたため、本記事では社内にあったデジタルカメラと一緒に使ってみた結果を書いてみようと思います。
結論から言うとちゃんと使えました!ただ、カメラの仕様や機能によっては使えないケースもあると思いますので、ちょっと面白い使い方の一例程度に眺めていただければと思います。
QuattroPodとデジタルカメラを一緒に使えると何が嬉しいのか?
QuattroPodをスマホやパソコンと一緒に使う場合、その用途はミラーリングがほとんどです(パソコンの場合は「画面拡張」もありえます)。ミラーリングとは、手元で映している映像や画像を文字通り鏡のようにそっくりそのまま、別のディスプレイやプロジェクターに映し出すことです。
デジタルカメラでミラーリングする場合、以下の2つの用途が考えられます。
- レンズを通して入ってきた映像をそのままミラーリングする(撮影者と同じ目線を獲得する、いわば映像中継)
- すでに撮った映像や画像をミラーリングする(見返し、確認する)
1の場合、たとえばイベント会場で移動しながらカメラを通して見た映像をディスプレイに映すのに便利そうです。QuattroPodを使えば、ディスプレイとカメラをケーブルで繋ぐことなく無線で映像を送ることができます。模式図で表すと以下のようなイメージです。
QuattroPod送信機の電源供給をモバイルバッテリーで行い、それらをポケットやカバンに入れておけば、ワイヤレスで映像配信ができるというわけです。
2の場合はスマホやパソコンの画面をミラーリングするのと大きく変わりません。しかもカメラとディスプレイの距離を離さなくても良いのであれば、HDMIケーブル等で直接繋いでしまったほうが良いかもしれません。。この場合「ごく普通」の使い方の範疇ですね。
ということで、今回は主に1を検証してみたいと思います!
使ったカメラ
以下の2機種を使って試してみました。
- Canon EOS 5D MarkⅢ
- CASIO EX-100
Canon EOS 5D MarkⅢの場合
5D MarkⅢにはHDMIポートが付いていますので、それを使いました。
早速QuattroPodに繋いでみましょう!送信機が入力信号を認識したのは以下のケースでした。
- 再生ボタンを押したとき
- 動画撮影モードに切り替えたとき
再生ボタンを押すと、カメラの液晶ディスプレイに映る画像と同じものを表示することができました。
QuattroPodで映すとこんな感じです。
HDMIケーブルでカメラとディスプレイを直接繋いだ時と比較してみましょう。
直つなぎのほうが少しだけキレイな気もします…
動画撮影モードにすると、写そうとしている画角がディスプレイを通して見えるようになります。
infoボタンを押すと、画面がちゃんと切り替わりました。
拡大もできました。
見える映像はこんな感じになりました(光の加減でちょっと見づらくなっています)
結構使えそうですね!
CASIO EX-100の場合
こちらも送信機が入力信号を認識したのは以下のケースでした。
- 再生ボタンを押したとき
- 静止画撮影モード(ベストショットモード)に切り替えたとき
CASIO EX-100はHDMI出力が1080pに対応しているため、画面いっぱいにかなり綺麗に映すことができました!
映像中継ではこんな感じです。ガイドをたくさん付けてしまったため少し見づらいですが、かなり綺麗に写っているのがわかると思います。
送信機とバッテリーをポケットに入れれば、撮影に集中できます。
ちなみにiPhoneでも映像中継できます
iPhoneのカメラを使えば、デジタルカメラと同じように映像中継することができます。
使い方を工夫するとかなり面白いことができるかもしれません!
今回はカメラ2機種で試してみましたが、予想以上にちゃんと動いてくれて驚きました。スポーツやイベントなど、ある程度区切られた空間での映像中継にワイヤレス対応できると、グッと行動範囲が広がりそうです。
これからもQuattroPodの使い方を色々試してみたいと思います!