Windows/Macに対応した、Thunderbolt 3対応 PCI Express 外付け拡張ボックス OWC Mercury Helios 3S が2020年1月21日(火)より販売開始となります。

今回のブログではこのOWC Mercury Helios 3Sをご紹介をいたします!

OWC Mercury Helios 3S 概要

OWC Mercury Helios 3Sは、Thunderbolt 3接続でPCI Express 3.0 x16対応の各種PCI ExpressボードをMac/Windowsに接続できる拡張ボックスです。

本製品はThunderbolt 3 対応 PCIe 外付け拡張ボックスとしてご好評を頂いていた、AKiTiO Node Lite の実質的な後継機種となります。(注:AKiTiOは2019年にOWCの傘下となったため、今後AKiTiOブランド製品やその後継となる製品はOWCからリリースされます。)

本体の色はブラック。外形寸法は幅143mm x 高さ82mm x 奥行233mmです。AKiTiO Node Liteと並べてみる(シルバーがAKiTiO Node Lite)と、AKiTiO Node Liteの向きを縦置きから横置きにした大きさです。

OWC Mercury Helios 3Sに合わせて3方向から撮影してみました。

 

 

 

 

ブラックがOWC Mercuty Helios 3S、シルバーがAKiTiO Node Liteです。筐体の大きさとしてはAKiTiO Node Liteと同サイズであることがお分かりいただけると思います。

ポートは、Thunderbolt 3 が 2ポート、DisplayPort 1.4 が 1ポートが用意されています。

取付可能なPCIeボードは、PCI Express 3.0 x16対応のPCI Expressボード。サイズはハーフレングス/フルハイト(173mm x 107mm)の2スロット占有タイプのボードに対応しています。
ただし、AKiTiO Node Liteと同様に、グラフィックボードには対応しておりません。

対応OSとしては、Windows10、macOS 10.13に対応しています。

アップデートされた機能

AKiTiO Node Liteの後継機種とされるOWC Mercury Helios 3Sはドッキングステーションとしての機能などがアップデートされています。背面を比較しながらご紹介いたします。

  • PCIeボードの開口部がAKiTiO Node Liteよりも12mmほど拡大されました。
  • DisplayPort1.2から1.4へバージョンアップ
    接続するパソコンのGPU性能や対応状況などに依存されますが、パソコンの映像をDisplayPort搭載モニターで最大8Kまで出力することが可能です。
  • 給電能力の強化
    OWC Mercury Helios 3SはUSB PD(Power Delivery)対応となり、1つのポートから85W、もう1つのポートから15Wの給電が可能となりました。85W側のポートに接続すれば、ほとんどのノートパソコンがAC電源不要となります。
    マイナス面として電源アダプターのサイズが写真のように大きくなりましたが、致し方ないですね。

  • Thunderbolt 3 ポート
    Thunderboltデバイスを最大5つまでデイジーチェーン接続によって追加することが可能です。Thunderbolt 3 ポートが1つしかないようなノートパソコンや小型PCなどでも、複数のThunderboltデバイスを利用することが可能です。
    また、USB機器の接続も可能です。USB C端子のUSB機器はもちろんのこと、USB mircro BやBに変換するアダプタを使えばUSB3.0のストレージやUSB2.0のマウスなどのUSB機器を接続することも可能です。(※すべてのUSB機器の動作を保証するものではありません。)
  • 電源差込口にロックがかかるようになった
    AKiTiO Node Liteでは電源差込口が一般的な丸型プラグでしたが、OWC Mercury Helios 3Sでは電源ケーブルを差し込むとロックがかかる形状になりました。簡単には抜けないので、万が一電源コードに足を引っかけてしまったりしても、電源が切断される可能性が低く安心感があります。

以上のように、DisplayPortを利用して外部モニターに最大8Kまでの映像を表示したり、Thunderbolt3 ポートにThunderbolt 3デバイスや各種USB機器を接続できますので、ノートパソコン用ドッキングステーションの機能も大きく機能アップしています。

OWC Mercury Helios 3Sを使ってみた

OWC Mecury Helios 3S に取り付け可能なPCI Express 3.0 x16対応の各種PCI Expressボードは、ビデオキャプチャやソリッドステートドライブ(SSD)、10GbEネットワークアダプターといった様々な機能のボードがあります。

ボードの取り付け方はAKiTiO Node Liteの後継機種だけあって、同じ機構が採用されており、AKiTiO Node Lite同様に簡単に取り付けることができます。詳しい取付手順については、取扱説明書をご覧ください。。

今回はPCIe3.0 x 4接続の高速SSDボード INTEL Optane SSD 900P 280GB SSDPED1D280GAを取り付けてみました。

WIndow/Mac対応ですからOWC Mercury Helios 3S自体はWindowsでもMacでもドライバーソフトを新たにインストールすることなく認識します。INTEL Optane SSD 900PはMacBookProとWindowsノートともにあっさりとSSDドライブとして認識してくれました。(PCIeボードによってはボードのドライバーをインストールする必要があります。)

最初にWindowsでのベンチマークです。パソコンは HP Spectre x360 13(intel Core i5 /メモリ:8GB) 、Thunderbolt 3 ポートが搭載されたWindowsノートパソコンです。またベンチマークソフトは「CrystalDiskMark 7.0.0」です。

AKiTiO Node Liteでも同じ環境でのベンチマークは読み込み2618MB/s、書き込み1982MB/sでしたので、ほぼ同じスコアでした。

*Windows 10 バージョン 1809以降では、デバイスマネージャのPCIe SSDのプロパティのタグ「ポリシー」で、デフォルトで書き込みキャッシュが無効になっています。無効のままですと本SSDの本来の性能が得られません。下図のように「高パフォーマンス」と「デバイスの書き込みキャッシュを有効にする」をオンにしてください。

 INTEL Optane SSD 900Pのデバイスマネージャーを再確認したところ、「デバイスの書き込みキャッシュを有効にする」をオンにできないことが判明いたしました(2020 年1月22日現在)。上記ベンチマーク結果につきましては「高パフォーマンス」のみをONにした状態で計測したものとなります。なお、現時点では「クリック取り外し」でも「高パフォーマンス」でも上記ベンチマークの速度が得られることを確認しております。

また、他の SSDデバイス  PLEXTOR M9Peでは、「高パフォーマンス」と「デバイスの書き込みキャッシュを有効にする」をオンにすると処理能力が向上することを確認しており、ご使用のSSDデバイスによっては設定が異なる場合がございますので、必要に応じてご設定ください。

次にMacBook Proでのベンチマークテストです。計測に利用したMacは、MacBook Pro(15-inch, 2018)の intel Core i7 2.2GHz6コアモデル、OSはmacOS 10.15.2、ベンチマークソフトは、「AJA System Test Lite 12.4.3」です。

こちらもAKiTiO Node Liteの同じ環境下では読込み2877MB/s、書込み1271MB/sでしたので、ほぼ同じスコアです。

OWC Mercury Helios 3S、AKiTiO Node Lite共に高速SSD INTEL Optane SSD 900Pの高速転送能力を引き出してくれるようです。

 

OWC Mercury Helios 3Sに取り付ける可能なPCIeボードには 高速SSDだけでなく、ビデオキャプチャーやネットワークアダプターなど各種ボードがあります。これらの各種ボードとOWC Mercury Helios 3Sの組み合わせにより、PCIeボード増設ができなかったノートパソコンや小型PCでの機能拡張が可能となります。また、より強化されたドッキングステーションとしての機能も充実しています。ユーザーの用途に合わせて様々な使用方法が可能な拡張ボックスです! と言える商品です。

ご興味ご関心のありましたらお気軽にお問い合わせ下さい!

OWC Mercury Helios 3S         ¥33,000(税込)
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