SPARKLEブランドから、Thuderbolt 3に対応したグラフィックボード専用 外付け拡張ボックス(eGPU)の新製品「SPARKLE Studio-G 750」が2025年2月21日に発売となります。
今回はこの新製品と、タイミング良く入手できたNVIDIA最新のGeForce RTX 5080搭載グラフィックボードを組み合わせて、各種ベンチマーク結果などについて確認してみました!

SPARKLE Studio-G 750の概要

SPARKLE Studio-G 750(以下 本製品)は、Thunderbolt 3対応ポート経由でPCI Express 3.0 x16対応グラフィックボードをパソコンへ接続できる拡張ボックスです。
ハイエンドグラフィックボードにも対応できる750W電源(グラフィックボードへの電力供給は最大500W)を搭載し、ボードサイズは346mm x 170mm x 77mm、3.5スロット占有タイプまで対応しています。
それでは製品写真を見ながら各機能などについて確認してみましょう!
まずは製品正面から。
4ストロット占有タイプのハイエンドグラフィックボードを収納するため既存のeGPU製品と比べて横幅が広くとられ、内部的に余裕を持ったサイズになっています。
正面パネルはフラットなデザインで、左上の白い正方形パーツが電源LEDになっています。電源LEDは本製品の動作中に青く点灯します。
本製品の機能はこちらの背面および内部にほぼ集約されています。
背面にはPCI Expressスロットと各種外部ポートがまとめられています。
eGPUボックスとして必須のThunderbolt 3ポートや電源ポートに加えて、パソコンと接続した時に各種周辺機器を接続できるUSB 3.1 Gen 1 Type-Aポートと、ギガビット対応の有線LANポートも装備しています。

SPARKLE Studio-G 750のいいところ

本製品最大の特徴は、ハイエンドグラフィックボードにも対応できる余裕を持ったeGPU製品となっていることです。
搭載できるグラフィックボードのサイズ(ボードサイズは346mm x 170mm x 77mm、3.5スロット占有タイプまで)、電源容量(750W:グラフィックボードへの供給は500Wまで)ともにアミュレット取り扱いのeGPUボックスとしては最大です。

また製品構造も、既存のeGPUボックス製品と比較してユニークなものとなっています。グラフィックボードを取り付ける際には、このように本体のサイドパネルを上下にガバッと開きます。ちょっと自動車のガルウイングドアのような構造ですね。
PCI Expressスロットの根本まで見えるようになるので、取り付け作業時の視界は良好で分かりやすいです。

補助電源8(6+2)ピンケーブルが3本、グラフィックボードへは最大500Wの電源供給が可能です。
この他、本製品のThunderbolt 3ポートから接続されたパソコンへ、85WまでのUSB PD(Power Delivery)給電にも対応しています。
また前述のUSB 3.1 Gen 1 Type-Aや有線LANポートを利用して、ノートパソコンのドッキングステーションとしてもお使いいただけます。

さらに本製品は、macOSとWindowsの双方に対応しています。
ただしMacについては、Intel プロセッサを搭載したモデルのみがeGPUに対応しているため、残念ながらApple シリコンを搭載したMacで本製品を使うことはできません。

GeForce RTXシリーズ最新モデルでベンチマーク!

eGPUボックスはグラフィックボードを収納するためのケースなので、搭載するグラフィックボードによって実行性能が変化します。
今回は幸運にも、先日発売されたばかりの「GeForce RTX 5080」を搭載したグラフィックボードが入手できました!
そこで今回は、RTX 5080の前世代であるRTX 4070 Ti搭載グラフィックボードと各種ベンチマークを比較してみたいと思います。

今回の検証に準備したパソコンは、lenovoの「ThinkPad T14 Gen 4」です。主なスペックは、以下のとおりです。
CPU:13th Gen Intel Core i5-1335U 1.30GHz
メモリ:16 GB DDR5-5600MHz (オンボード)
SSD:256 GB SSD, M.2 PCIe-NVMe (OPAL対応)
OS:Windows 11 Home 64bit version 22H2

そして、今回の検証には以下の2つのグラフィックボードを使用しました。

まず一つ目が、NVIDIA GeForceシリーズの最新モデル!
INNO3D GeForce RTX™ 5080 X3(以下 RTX 5080)
https://inno3d.com/product/inno3d-geforce-rtx-5080-x3

そして比較用に、前世代のRTX 4070 Ti搭載製品を用意しました。
GeForce RTX™ 4070 Ti VENTUS 3X 12G OC (以下 RTX 4070 Ti)
https://jp.msi.com/Graphics-Card/GeForce-RTX-4070-Ti-VENTUS-3X-12G-OC

では早速ですが、ベンチマークテストの結果を見ていきましょう。
まずは先日リリースされた、モンスターハンターシリーズの最新作「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」から。
このゲームにはDLSSなどNVIDIA製グラフィックボードの最新機能も採用され、PCのゲーム性能を見るのに最適なベンチマークです。
かなり処理が重めのゲームなので、今回は解像度をフルHD(1920×1080)、グラフィックプリセットを「高」に設定して検証しました。
下の画像の左側がRTX 5080、右側がRTX 4070 Tiの結果です。RTX 5080はRTX 4070 Tiと比較してスコアでおよそ1.4倍平均フレームレートが約1.2倍と、グラフィックボードの差が出る結果になりました。
RTX 5080を搭載した本製品なら、ノートPCでも本作を快適に遊べそうですね!

次に当サイト恒例、FF14ベンチマークの最新版「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー ベンチマーク Ver.1.1」(以下 FF14)の結果です。こちらも左がRTX 5080、右がRXT 4070 Tiの結果になります。
グラフィック設定については、4K解像度(3840×2160)の最高品質設定で検証しました。
スコアでは10%程度の差ですが、評価についてはRTX 4070 Tiが「快適」なのに対して、RTX 5080は「とても快適」と、差が付く結果となりました。
ノートPCでも外付けGPUがあれば、最新パッチをデスクトップPC並みに快適に遊べそうです!

次に、3Dmarkのハイエンド向けベンチマークである「Time Spy Extreme」で検証しました。
これまでと同じく左がRTX 5080、右がRTX 4070 Tiのものです。
こちらはスコアで約1.2倍、グラフィックスのスコアではおよそ1.5倍と、RTX 5080の優位性が際立つ結果となりました!
最新技術を使ったゲームほど、この差は顕著に出そうです。

最後に、3D CGソフト「Blender」のベンチマークも検証してみました。

・Blender Benchmark: https://opendata.blender.org/

このベンチマークでは、3D CGのレンダリング速度を計測し、世界中のユーザーとランキングで比較することができます。
結果として、ベンチマーク スコアでRTX 5080がRTX 4070 Tiに対して4割近い差をつけました!RTX 5080の方はスコアが高すぎてグラフからはみ出しています(笑)。
3D CG用途でもeGPUの貢献が期待できますね!

ノートPCのグラフィック性能を最大限に強化できる、フルスペックのeGPUボックス!

ここまで見てきたとおり、本製品は現状Thunderbolt 3用eGPUボックスとして必要な機能をフルスペックで搭載した、ハイエンド向け製品となっています。NVIDIA RTX 5000シリーズも搭載可能なので、モバイルノートPCなどのグラフィック性能を最大限に強化することができます。
ゲームやCAD、VRなどのアプリケーションを余裕を持って活用したいユーザーにとてもおすすめの製品です!

以上、Thunderbolt 3対応GPUボックスの新製品「SPARKLE Studio-G 750」のご紹介でした!本製品は2025年2月21日発売予定です!

SPARKLE Studio-G 750 ¥77,000(税込)

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SPARKLE Studio-G 750製品ページ