Thunderbolt 3 外付けGPUボックス「AKiTiO Node」について、前回はオンボードグラフィックと比較した場合のベンチマーク性能などについて検証しましたが、今回は裏技的な、ちょっと変わった使い方について調べてみます。
「裏技」ということで当然ながら、今回ご紹介する使用例はすべて、メーカー保証外となりますのでご注意ください。

外部モニターなしでも動作できる!?

AKiTiO Nodeの動作環境として、グラフィックボードからの映像を出力するための外部モニターを接続することが必須条件となっています。
でも、折角ノートパソコンの画面があるんだから、こっちで表示できないかな?と思うユーザーも多いと思います。
実は、NVIDIAとAMDともに、セカンドGPU(今回の場合はAKiTiO Nodeに搭載されたグラフィックボードからPCIバスを経由してオンボードグラフィックに出力する機能NVIDIA OptimusおよびAMD Dynamic Switchable Graphics)を提供しています。
元々は、グラフィックチップが2つ以上搭載されているノートパソコンのために開発された技術ですね。
この機能がAKiTiO Nodeでも使えないか試してみました。

前回と同じくVAIO S11を使って2つのグラフィックボード、EVGA GEFORCE GTX 1080(以下、GTX 1080)とASUS STRIX-RX480-O8G-GAMING(以下、RX 480)で検証を行ったところ、双方とも、AKiTiO Nodeに搭載された状態でグラフィックボードの出力をノートパソコンの画面に表示することができました!
設定については、各グラフィックボードの設定用ユーティリティで、実行するアプリケーションを指定するだけです。
ただし、指定するアプリケーション(実行ファイルやショートカット)によっては、上手く動作しないようです。
またアプリケーションや環境によっては、特に設定しなくても、セカンドGPUが使用されることもあるようです。
こちらがNVIDIA GTX 1080の設定画面。
そしてこちらが、AMD RX 480の設定画面です。どちらもメニューから実行ファイルやショートカットを選択して指定するだけです。

セカンドGPUの使用が有効な状態で、AKiTiO Nodeに搭載したグラフィックボードにモニターを繋がずにアプリを実行すると、セカンドGPUの出力結果がオンボードグラフィックを通してノートパソコンの画面に表示されます。
ファイナルファンタジーXIVベンチマーク実行中のVAIO S11本体の液晶画面には、使用されているGPUとして「NVIDIA GeForce GTX 1080」の文字がしっかりと表示されています。
(VRAMが3072MBと表示されているのはベンチマークソフトの「仕様」みたいです…実際は8GBモデルを使用してOS側では正常に認識されています。)

ベンチマーク結果は前回の外部モニター接続時(解像度:1920 x 1080)と比較して、スコアが1割くらい下がっていました。

そして、RX 480で同様にノートパソコンの画面へ表示させた場合のベンチマーク結果がこちら。GTX 1080の7割超と、ボード自体の価格差を考えるとそこそこ優秀なスコアが出ています。
フルHD環境なら、RX 480はコスパの良い選択かもしれません!

Macでは使えないの?

そして、AKiTiOユーザーがいちばん気になりそうな「Mac非対応」についても、あくまで参考としてMacBook Pro 2016年モデルで検証してみました!
やはり残念ながら、macOSとBootcamp環境のいずれでも、普通に繋いだだけではグラフィックボードの動作は確認できませんでした。

まあこれは当然のこととして、海外のこことかこことかを参考に試行錯誤してみたところ…
macOSでは、なんとかRX 480が動作することを確認…!でも、OSのセキュリティーを回避してドライバーなどシステムファイルに手を加える必要があるので、完全な「人柱」システムですね。
ちなみに、GTX 1080はmacOS用のドライバーが存在しないので、仮にNodeが正式対応になっても現時点では動作しません!

そしてBootcamp環境のWindows 10では、RX 480(前回の自作デスクトップPCと同じくリソースエラー)も、GTX 1080(ドライバーをロードするとWindowsがブルースクリーンになってフリーズ)も、トラブルが発生して動かすことができませんでした。
Bootcamp環境で動いたら、4KでForzaがやってみたかったのに、とても残念です。

今回のまとめ

以上、2回にわたってお伝えした「AKiTiO Nodeでいろいろやってみた」レポートでした!
Thunderbolt 3 外付けGPUによって、オンボードグラフィックをはるかに超えるゲーム環境を実現できる可能性をご確認いただけたと思います。
まだまだコストなどの面で敷居の高い外付けGPUですが、モバイルとハイエンドゲーミング、2つの環境を1台のパソコンで両立したい(そしてお財布に余裕のある)方には非常におすすめのソリューションです!

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