アミュレットとしては初めてのPowerColorブランド製品として、8月から取り扱いを開始した、Thunderbolt 3 対応 外付けグラフィック拡張ボックス(eGPU)「PowerColor Mini Pro」。
現状この製品はmacOS専用となっていますが、実はWindows環境でもメーカーおよび弊社の動作保証外ですが)他のeGPU製品と同じように認識されて使うことができます。

今回は、このPowerColor Mini Proと持ち運びできるWindowsタブレットをつないで、筆者がThunderbolt 3 eGPUを仕事で取り扱いはじめてから常々考えていた、”日頃持ち運んでいる軽量パソコンが自宅でそのままゲームマシンになると便利じゃん!”というスタイルのPCゲーム環境を作ってみました。

使用したWindowsタブレット(筆者の私物)はレノボのIdeapad Miix 720(以下 Miix 720)という機種です。

Miix 720は着脱式キーボードが付属した12インチのWindows 10タブレットで、タブレットのみの重さが780g、キーボードを装着した場合でも1.15kgと、そこそこ軽量なタブレットPCです。
もちろん、今回の検証でもっとも重要なThunderbolt 3ポートも搭載しています。

筆者は以前、エントリースペックで軽量なWindowsノートを日頃持ち歩いて、ゲームは週末に別のデスクトップ機で遊ぶ、という使い方をしていました。
この方法だと、週末にいざゲームを始めよう!と思ったときにWindowsのアップデートが始まってしまい、出ばなをくじかれることが度々ありました。
たまたまゲームをする時間がなくて1か月ぶりにデスクトップ機の電源を入れた時などは、OSだけでなくグラフィックドライバーやゲームのアップデートも重なってアップデート作業だけで半日以上かかったことも…
そんな状況が続いて、デスクトップ機の電源を入れるのをだんだん躊躇するようになり、ここ最近PCゲームはご無沙汰の状況だったのです。

そこで今回、会社から発売前のPowerColor Mini Proを借りて、タブレットPCのための週末PCゲーム用環境を自宅に構築してみました。
この記事を書くまでの間、既に1か月ほど継続して使用しています。

PowerColor Mini ProにはUSBポートとLANポートも搭載されているので、これに外部モニターやキーボード・マウス、HDD、LANケーブルなどを繋いで自宅に設置しておけば、ゲームを遊ぶときにタブレットPCとThunderboltケーブル1本で繋ぐだけで、デスクトップ機と近い環境になります。

※自宅で写真を撮っていなかったので、社内で同じような機器を接続してみました。

以前と違ってWindows環境は一つだけなので、アプリやOSのアップデートも日ごとにこなしていれば、週末にまとめて処理する必要もありません。
PowerColor Mini Proの筐体は(ちょっと大き目なACアダプターの分を入れても)、デスクトップに比べて圧倒的にコンパクトで設置場所に困りません。
この環境は、思った以上に快適です!

では気になるゲーミング性能の確認のため、当ブログでは恒例となったFFベンチマークを実行してみましょう。

まずはFF14、「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」から。Miix 720のCPU(Core i7-7500U)は2コア4スレッドとタブレットPCとしては程々の性能ですが、eGPU(Radeon RX 570)と組み合わせればデスクトップPC向け高品質(フルスクリーン)でFF14が「非常に快適」にプレイできるようです。

続いてFF15、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」です。タブレット用CPUでこれはきついかな?と心配でしたが、流石にGPUが現役世代なので、フルHDの標準品質で「普通」に遊べるようです。
ベンチマーク中に少し描画が止まることもあったので、実際のプレイではある程度画質を調整した方が良いかもしれません。

 

そして最後に、今回の環境構築の一つの目標だった、「DiRT Rally 2.0」です。ゲームプレイ中にWindows 10の標準機能「Xbox Game Bar」を使ってプレイ動画をキャプチャしてみました。
Youtubeへアップロードした都合上、実機で見るより画質が落ちてしまっていますが、フレームレートやゲームプレイ状況の参考にはなると思います。画質については、前半の走行中の部分(Youtube側の圧縮のせいかブロックノイズが多いですね…)より、走行終了後のリプレイ映像の方が実機映像に近いです。

 

しばらく使っていて一つ気になった点として、稀にですがタブレットがeGPUを認識しなくなり、ゲーム中だとアプリケーションが終了してしまうことがありました。やはり正式にWindowsに対応してないからでしょうか?
詳しい原因は不明ですが、7月に使い始めた頃は安定していて、8月に入ってからこの現象が何度か発生したので、Windows Updateやビデオドライバーのアップデートが影響しているのかもしれません。あるいは厳しい暑さが原因の可能性も!?

 

さて、結果として、今回使用したThunderbolt 3 eGPU「PowerColor Mini Pro」はサイズもコンパクト(ただしACアダプターはちょと大きい)でドッキングステーションとしても使えるので、筆者は1台のタブレットPCで快適に平日モバイル&週末ゲーマー環境を実現できました!
もちろん、PowerColor Mini Proは正式対応のmacOS環境でゲームに使うこともできますよ!

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